風水とは

風水

風水は、中国の黄河文明から存在していると言われ、環境学という学問に分類されます。

大地の気の流れを見て調整することで、大地の気を活用する術のことです。

 

中国医学では、人間のカラダには「経脈」という気の流れるルートがあります。

経脈上には「経穴」、いわゆるツボと言われる重要なポイントが数多くあります。

 

人間のカラダに経脈があるように、大地にも気の流れるルートがあります。

気の流れるルートは「龍脈」、重要なポイントは「龍穴」と言われます。

 

龍脈を見て、龍穴を探り、活用する技法が風水です。

 

中国や韓国の都は風水にのっとって造られています。

日本でも京都の平安京が風水の好適地で、風水によって造られています。

また、東京は富士山からの龍脈が集まる風水の好適地だと言われています。

 

風水における「気」

風水では、成功や失敗が「気」という自然や生命をつかさどるエネルギーに左右されるという基本的な考え方に基づいています。

あるひとつのものから、別のものへと「気」が移動する考え方が、風水の基本です。

 

周りのものから受ける「気」が、気分・感情・身体のエネルギー・特に健康に影響を及ぼします。

気は、風・水・太陽・光・音・自然現象の中・物の中に存在します。

 

風水の根本的な目的は、人生における目標や夢を実現するために、自然の気を利用することです。

そのためには、自然の気と自分自身との最適な位置関係を見つけだすことが不可欠です。

 

宇宙の「気」

「気」は、地球だけを巡っているのではなく、太陽系全体、銀河系全体を巡っています。

 

地球は外に向かって気を放出しています。

これは大地から天へと向かって移動する気で、「地の気」と呼ばれます。

 

同時に、地球の周囲にある星も地球に向かって気を放出しており、これは地球にまで到達しています。

これは天から大地へと下りてくる気で、「天の気」と呼ばれます。

 

天から降りそそぐ気が地球に到達すると、地形(小さな山、大きな山、川)や、植物(木、作物、草、しげみ)や、地面やそれ自体(岩、粘土、土、白亜質)をも変化させます。

天地の気が地球表面で混ざり合って、独特な気の流れと渦が巻き起こります。

 

同じことが都市部の建物にもいえます。

低い建物と高層ビル、とがった屋根と丸屋根、並木などが地表の気の流れを決定づけます。

道・川・線路・オフィス・工場・家・娯楽施設・教会・墓地・病院などすべてが、気の質に影響を与えます。

 

過去から来る「気」

古い建物は、過去にそこで起こった嬉しい出来事や悲しい出来事につながる気を吸収しています。

多くの部分は時間によって洗い流されますが、何世紀もの間残っているものもあります。

 

マイナスの気が建物の暗くじめじめした所に漂っていて、住む人の生活に影響を与えます。

何代も続けて似たような不幸に見舞われる(病気・離婚・破産など)のは、建物の風水の悪影響かもしれません。

 

新居に引っ越す前に、できるだけその家の歴史や前の居住者、たとえば何かもめごとがあったかどうかについて調べましょう。

風水を改め、不幸の連続を断ち切ることができるのです。

 

建物の中の「気」

建物は気の流れを変えます。

外形や開口部、建材の材質が気の流れる道を決定します。

気が最も通り抜けやすいのは「ドア」で、次が「窓」です。

 

太陽や星に対する建物の位置が、その建物に入ってくる気の種類を決めます。

星が空を運行するので、毎年・毎月・毎日・毎時間、気は新しいパターンのものになります。

 

身近な環境では、道路や建物の中の水回りの様子が、ドアを通り抜ける気の種類をさらに決定します。

気の調和したデザインとインテリアは住む人が目標や願いをかなえる助けとなり、人生における不利をなくしたり、できるだけ少なくすることにもつながる理想的な住まいといえます。

 

好ましくない気、マイナスの気

ある種の建築材料や室内装飾材には、マイナスの影響を与える気があります。

 

合成繊維・合成建材・人工的な照明や空調などはすべて、住む人の気に悪影響を及ぼす人工的な気で、精神と肉体の消耗を引き起こします。

停滞している気真っ暗な部屋の片隅、散らかった汚い部屋などには、気が停滞しています。

 

そこにいる人は、気が緩慢になり、健康上の問題や人生の悩みに突き当たるでしょう。

 

素早く流れる「気」

素早くまっすぐに動く気は、建物の気の流れを不安定にします。

長い廊下やまっすぐの小道を作るのはできるだけ避けましょう。

 

物をまっすぐに並べるのも良くありません。

まっすぐに向かってくる気は、自分自身の気を押しのけるので、攻撃されるような不安な感じをもたらすことがあります。

 

「ちり」や「ほこり」

「ちり」や「ほこり」には、独特の気があり、一定の場所にたまると停滞する傾向があります。

また、取り散らかしたものには古い気がこもり、気がスムーズに建物を流れるのを妨げます。

 

停滞したり動きの遅い気は、活力を低下させ、前向きに生きようとする妨げになります。

自分の気を活性化させるために、自宅を定期的に掃除するようにしましょう。

 

鋭い「気」

気の流れは、鋭い気を通過する時に急流が岩場を流れ通る時のようにグルグルと渦を巻きます。

これが鋭い気を作る原因となり、こうした状況は建物の内でも外でも起こります。

 

鋭い気は、自分自身の持つ気をもグルグルと渦を巻かせて方向を見失わせ、混乱させ、不健康にします。

 

周りの建物の角があなたの家に向かっている場合、鋭い気を受けるので、玄関を隠すように庭木を植えましょう。

家具のとがった角は、鋭い気を作ることになるので、ベッドやソファーのある場所では避けるようにしましょう。

 

風水の基本「巒頭」

天地のエネルギーである「気」に大きな影響を与えるのが「風」と「水」。

そして、この風と水の流れを作るのは、地形です。

気の流れの良し悪しは、地形で決まります。

 

巒頭は、地形や建物などの形のことです。

その形で吉凶を判断します。

 

巒頭では、4つのポイントで判断します。

 

「龍」は、大地の気の流れの道筋のこと。

直線ではなく、力強く曲がりくねっているのがよいとされています。

龍脈ともいいます。

 

「穴」は、気が集まるポイントのこと。

龍脈の終点で、穴を結ぶといいます。

龍穴とも呼ばれます。

 

「砂」は、穴を守る環境のこと。

通常は、小さな山や丘のことをいいます。

 

「水」は、水の流れのこと。

水龍と呼ばれます。

 

風水において、砂は健康を象徴し、水は財産を象徴します。

 

四神相応は巒頭の理想的なモデル

理想的な地形と言われているのは、

背後に、高い山

前方に、海、湖、河川

左右に小高い山や丘

です。

 

良い気が流れ、水を集める地形こそ、理想的な四神相応です。

四神は、

  • 山が玄武
  • 水が朱雀

玄武を背景にして、

  • 左側の砂が青龍
  • 右側の砂が白虎

といわれています。

 

風水を活用して成功する家を作り上げる

風水の根底には、周りのすべてのもの、たとえば家具やインテリアのささいなことでさえも益があるかもしれないし、害があるかもしれないという考えがあります。

良くない気を良い気へ、良い気をさらに良い気へと調和させるのが風水です。

 

もし、あなたの人生が思い通りになったらどうでしょうか?

仕事が順調で出世し、ビジネスが成功し、収入が増え、理想の人と結婚し、家庭が円満で、子供も立派に成長している。

風水を活用することで、人生における成功・健康・富・幸福をもたらす素敵な家をつくり上げることができます。

 

素晴らしい環境の中で生活すると、よい心理的・肉体的な状態になります。

 

風水のご利益

  • 安眠できる
  • 健康増進
  • やる気がでる
  • 自制心が強くなる
  • 人間関係が良好になる
  • より刺激のある社交生活
  • 仕事を見つける
  • 仕事の幸先よいスタート
  • 仕事に信念がもてる
  • 事業の発展
  • 名声と尊敬を得る
  • お金が安定的に入ってくる
  • 家をうまく売りに出せる
  • 愛とロマンス
  • すばらしいセックス・ライフ
  • 子供を授かる
  • 家庭円満
  • 家でよりくつろげる

 

逆に悪い風水の環境だと、人を無気力にさせます。

心身が不健康になり、病気になったり、うつ病になったりします。

人間関係も争いばかり起きます。

 

陰陽五行説

中国で生まれた風水は、中国の陰陽五行説に基づいています。

 

「陰」と「陽」は、この世のあらゆる事物を陰と陽の二つの分類できるとする考え方です。

風水の「陰」と「陽」

2018.01.01

 

五行説は、古代中国ではあらゆる物は「木・火・土・金・水」という5つの元素で構成されていると考えました。

この五元素は、互いに影響を与え合い、天地の万物はそれによって生まれ、消えるという変化が起こり、循環していくとされています。

五行(木・火・土・金・水)

2018.01.01