風水の「陰」と「陽」

風水は、陰陽五行説に基づいています。

 

この世のすべてのものは「陰」と「陽」または、「負」と「正」という、ふたつの対立するエネルギーを内包しています。

  • 光と影
  • 男と女
  • 生と死
  • プラスとマイナス

など

 

これによって他の人や周りのものとの関係をうまく整え、より良い状況下で暮らすことが可能になります。

 

この知識を使えば最終的に、より少ない努力でより多くの収穫を得ることができます。

 

たとえば満月は、人を「陽」に近づけ、活発になり社交的になります。

反対に新月は、人を「陰」に近づけ、平和的になり精神的なものにひかれ、穏やかにくつろいで内向的になります。

 

たとえば、もしパーティーを開こうと思ったら、満月の直前か満月の時が最適です。

どの人も喜んで参加し、話も盛り上がるでしょう。

しかし、新月の場合は出席者が少なく、しんみりとした会になる危険性があります。

 

家庭・食事・運動・仕事やレジャーなどにも同じ原則があてはまり、それぞれに「陰」や「陽」の傾向があります。

太陽と月の位置や季節の変化によっても、人は「陰」になったり「陽」になったりもします。

 

地形の「陰」と「陽」

地形の「陰」

穏やかな形状の景色は「陰」の気の傾向があり、静かでゆっくりと穏やかな生活を送るのに適しています。

日陰は「陰」の傾向が強く、人生について考えようとする時に役立ちます。日の当たらない住居は良くありません。

垂直方向に伸びるものには、すべて「陰」の傾向があり、頂上はすべて極めて強い「陰」の性質があります。

 

地形の「陽」

騒がしい都会には刺激と興奮があふれ、「陽」の傾向が強く活発的な暮らしを支えます。

活発で、素早く動く都会の気が、キャリアを積んだビジネスを始めたりしようとする人に役立ちます。

山や谷、アパートやオフィスの日当たりの良い側は、すべて「陽」の傾向があります。

 

建物の形

建物の気も、様式や形に影響を受けます。

高層ビルの頂上は、太陽の光のせいで「天の気」がやや強く、刺激的で壮大なアイデアが浮かぶことがあるし、同じビルでも地面の近くは「地の気」がやや強いので、そのアイデアを実践するのに適しています。

 

建物の「陰」

古典的な摩天楼のように、高く細く垂直に伸びる建物。

建物を上から眺めてみて細長い形。

多方向に伸びてる家やアパート。

 

建物の「陽」

低く広がりのある建物。

丸や四角や八角形で、外形がコンパクトな建物。

 

家の中の「陰」と「陽」

太陽が運行するにつれ、家の中を通る気の流れも変化します。

 

太陽がのぼる朝から昼にかけて、家の東・南東・南では「陽」の気が活発になります。

太陽が傾く昼過ぎには、西・北西・北では「陰」の気が満ちてきます。

 

家の中の日当たりのいい場所は、「陽」の傾向の活動をするのにぴったりで、日陰側は「陰」の傾向になりたい時に適しています。

「陰」か「陽」かどちらかの傾向が強すぎると感じたら、バランスをとるために、反対の気がある場所で時えを過ごしましょう。

 

家の中の「陰」

疲れて落ち込み、悲しくてたまらない時は「陰」の傾向が強すぎると考えられるので、日当たりのいい場所で仕事などをして「陽」の気を取り入れましょう。

 

家の中の「陽」

怒りっぽくゆったりした気分になれない場合は、できるだけ「陰」の傾向の強い場所で時をすごすといいでしょう。

寝室を「陰」の傾向の強い場所に移せば、寝ている間に穏やかな「陰」の気が受けられるでしょう。

 

個人の「陰」と「陽」

人にも「陰」や「陽」の傾向があります。

 

「陰」の傾向の人

身も心も穏やかにくつろいで、感性が鋭く、創造性・想像力に富んでいます。

しかし、「陰」の傾向が強すぎると、気だるく、暖慢で落ち込みやすくなります。

 

「陽」の傾向の人

快活・活動的で細かいことまで注意が行き届きます。

しかし、「陽」の傾向が強すぎると、いつも緊張し短気で、怒りっぽく身体もこわばってしまいます。

 

「陰」「陽」のどっちの傾向が強いか?

自分の「陰」「陽」を判断するには、他の人と比較してみればいいでしょう。

「陰」が強すぎる場合、他の人たちが挑戦的で怒りっぽく、リラックスしてのんびりしたい自分に対して我慢強くないと感じられるでしょう。

「陽」が強すぎる場合、他の人たちが皆のろのろしていて、優柔不断でおとなしく感じられます。

 

常に「陰」か「陽」かどちらかの傾向が強い人がいますが、多くは中間的です。

どの人も「陰」と「陽」の性格をあわせ持っているので、たったひとつの方法で判断するのは難しい場合もあるので、改善したいことに焦点を当てるのもひとつの方法です。

 

家で「陰」「陽」を活用する

気の「陰」「陽」は、家に置く物の形や質、色合いなどによって左右されます。

 

たとえば、ファーストフードのレストランの店の色には赤・オレンジ・黄色が多く使われています。

内装はピカピカでかたい感じがして、四角いテーブルがきっちりと配置され、こうしたことが「陽」の気を作り、お客を呼びこむのに一役かっているのです。

 

しかし、お客はいったん中に入ってもゆったりした気分にはならず、そそくさと食べて店を出るのです。

 

反対に、典型的なベッドルームでは、カーペット・カーテン・ベッドリネンで部屋の表面を覆いやわらかな「陰」の感じを演出します。

たいていグリーン・ブルー・パステルといった、より「陰」の色合いが使われ、睡眠に理想的な雰囲気をつくり出します。

 

「形」

丸は四角より「陰」です。

細長くて曲線的なテーブルは、四角より「陰」です。

同じ丸い形でも、円は特別で最もコンパクトな形なので「陽」です。

 

「色」

色に対する反応は個人差が大きいが、一般的には、赤・オレンジ・明るい黄色が人を「陽」にし、緑・青が「陰」にします。

 

「材質」

硬くて光を反射するガラス・大理石・ステンレススチールなどの内装は気の流れを速めます。

天然木・織物のような柔らかで光沢のない材質や織り地のような材質は、気の流れをゆっくりとさせます。

 

『陰の活動』と『陽の活動』

まず、自分が家の中で行う可能性あることをすべて書いてみましょう。

料理、食事、入浴、睡眠、仕事、音楽鑑賞、テレビ視聴などがあげられます。

 

次に、

①こうした活動に適しているのが、『陽』の傾向の強い環境なのか、『陰』の傾向が強い環境なのかを判断します。

②それらの活動を、最も『陽』の傾向が強いものから、最も『陰』の傾向が強いものまで、順に並べましょう。

③客観的な評価よりも、自分の感覚に従って順位を決めてください!

 

たとえば、もっともくつろいだ気持ちで働きたいのなら、『仕事』という項目は、リストの下のほうになるはずです。

反対に、もっと奮起したいなら、リストの上のほうになります。

 

『陰』『陽』の活動の一例

上になればなるほど、陽の傾向が強い活動で、下になればなるほど、陰の傾向の強い活動です。

 

『陽の傾向が強い活動』

身体の運動

仕事

会合

料理

趣味

家事

物の修理

音楽の演奏

学習

絵を描く娯楽

入浴

読書

音楽鑑賞

テレビ視聴

静かにくつろぐ

瞑想

睡眠

『陰の傾向が強い活動』