風水では、八方位をもとにいろいろ見ていきます。
八方位は、陰陽と五行の概念をさらに洗練したもので、8種類の異なる気を考慮することができます。
東・西・南・北の4つの方位を基準にして、北東・東南・南西・北西を合わせた方角を八方位とよびます。
加えて、9番目の気である『中心』の気にも、独特の気があります。
家や部屋などさまざまな場所には、みんな特有の気があります。
たとえば、北側の部屋には北の気を持っているし、その北の部屋の中でも場所が違えば別の方角の気を持つこともあります。
八方位の気
北
五行・・・「水」
シンボル・・・「水」
九星数・・・1
色・・・オフホワイト
(プラス作用)平静、より柔軟性に富んだ態度、より大きな自立心、創造性、内面的な成長、精神的な気づき
(マイナス作用)孤立、寂しさ、不要な心配、かなり大きな不安感、事業や商売が低調になる、外へ行く気力を失う
北東
五行・・・「土」
シンボル・・・「山」
九星数・・・8
色・・・輝く白
(プラス作用)自発性、競争心、人生の方向づけ、相続、勤労意欲
(マイナス作用)物事への性急な対処、強欲になる、より自己中心的になる、不眠と悪夢、イライラする
東
五行・・・「木」
シンボル・・・「雷」
九星数・・・3
色・・・明るい緑
(プラス作用)仕事や商売の素早いスタート、細部への注意力、より活発になる、自信と楽天的、アイデアを実行に移す、人生における夢の実現、巧名心
(マイナス作用)野心家になる、多くのことをやろうとしすぎる、仕事を完成できない、仕事中心すぎる、働きすぎて疲れる、軽率、せっかち
南東
五行・・・「木」
シンボル・・・「風」
九星数・・・4
色・・・深い緑/青
(プラス作用)創造性、人間関係、より調和のとれた発展、旅行の機会
(マイナス作用)頑固になる、批評を受け入れられない、休息不足で疲れる
南
五行・・・「火」
シンボル・・・「火」
九星数・・・9
色・・・紫
(プラス作用)情熱、活動的、社交的な生活、注目を浴びる、評判
(マイナス作用)ストレスの多いライフスタイル、感情の波が大きい、別離、理屈っぽい
南西
五行・・・「土」
シンボル・・・「地」
九星数・・・2
色・・・黒
(プラス作用)家庭の調和と母性、ゆっくりした進歩、貯蓄/節約、厚い友情
(マイナス作用)仕事や商売の進歩が遅い、依存心が強い、用心深い
西
五行・・・「金」
シンボル・・・「沢」
九星数・・・7
色・・・赤
(プラス作用)蓄財、恋愛感情、満足感、喜びと娯楽
(マイナス作用)浪費、やる気の喪失、道楽に走る
北西
五行・・・「金」
シンボル・・・「天」
九星数・・・6
色・・・銀白色
(プラス作用)リーダーシップ、組織力、責任感、賢明さ、尊敬と信頼を得る
(マイナス作用)独善的、権威主義に陥る、他人に指図しすぎる、傲慢
中心の気
八方位(北・北東・東・南東・南・南西・西・北西)の気に加えて、第9の気があります。
それは中心の気で、八方位が示す気と比べて、より大きな可能性と危険性を持っています。
中心の気は変化しやすく、また何かを生み出したり破壊したりと、両極端に走りやすいのです。
家にあてはめた場合、家の中心、部屋の中心を意味します。
こうした場所は、できる限りスペースを空けておくのが理想的です。
八方位のバランスをとる
『円形』や『八角形』の建物は、どの方位の気も均等なのでバランスの良い形といえます。
しかし、現在は『長方形』の建物が主流です。
『長方形』でも真四角の形に近いほど、方位の気はバランスがとれてきます。
『L字形』の家やマンションは、風水でいう『中心の気』が建物の外にあるので、何種類かの気は完全に失われます。
そのほか、『細長い長方形』などは、他とは異なるタイプの気を持っています。
バランスをとるやり方は、そこに『不足している気』や、それを『サポートする五行の気』を置いて、気を充実させるのが良い方法です。
部屋の配置
①間取り図に八方位を重ね、それぞれの部屋の方角を書きとめましょう。
②次に、各部屋のタイプを判断しましょう。
部屋の配置を考える際には、いくつかのアプローチ方法があります。
- 部屋の機能と、それをサポートするような気を組み合わせる配置もいいでしょう。
- 生活の中で向上させたい部分があるのなら、そこにターゲットを定めて配置を決めることもできます。
たとえば、寂しいと感じる時間がとても長いなら、まず間取り図を見て、何か原因がないかどうかチェックしましょう。
おそらく、寝ている寝室が家の北側にあり、ベツドが北向きで、北の気が強められている可能性があるのではないでしょうか。
北の気が強すぎると、あなたに孤独感や寂しさをもたらす危険性があります。
- 寝室の場所としてより望ましいのは南東でしょう。
- 南東の気は、人間関係を築き、友達を作る能力を高めるからです。
- 寝室を南東に移し、ベッドの向きを南東に変え、最低でも3ヶ月はそこで眠ることです。
3ヶ月が経過したら、生活に変化が起こったかどうか、検討してみましょう。