願い事を叶えるなら氏神様への参拝は欠かせません

山形上杉神社

あなたの願い事をお願いするなら氏神様への参拝は欠かせません。

 

氏神様とは?

氏神様とは、あなたが住んでいる地域を守っている神様のことです。

つまり、地縁のある神様なのです。

 

神道では、日本では八百万の神様がいるといわれます。

この神様のなかで、あなととご縁のある神様が氏神、産土神社、鎮守神なのです。

 

パワースポットや有名な神社に行く前に、まずあなたの地域を守ってくれている氏神様に参拝することが何よりも大切です。

 

伊勢神宮の天照大御神は、日本の総氏神になります。

天照大御神は地域ではなく、国土全体、日本国民全体を守っています。

分かりやすく説明すると、あなたの地域の氏神様を支店長とすると、天照大御神は社長になります。

 

なので、伊勢神宮や有名な神社に行く前にあなたの地域を守っている氏神様に挨拶に行くことが重要なことなんです。

 

あなたの氏神様の調べ方

あなたの氏神様は、基本的に住所によって決まります。

家から一番近い神社が氏神様というわけではないので、注意が必要です。

 

氏神様を調べる方法として、一番確実なのが神社庁に問い合わせることです。

神社庁一覧

神社庁一覧

 

氏神様の参拝方法

あなたの氏神様が分かったら、ぜひ参拝に行ってみましょう。

 

参拝する準備

参拝する前の準備として、あなたはなぜ氏神様に参拝するのかしっかりと明確にしましょう。

前日はしっかりと睡眠をとり、万全の体調で参拝できるようにしましょう。

 

そして、氏神様の由緒やご祭神について学びましょう。

今は、Webサイトがある神社が多いので、一通り目を通しておきましょう。

お願いをさせていただく相手のことを知るということは、最低限のマナーです。

 

参拝にふさわしい格好は、清潔で質素、肌の露出が少ない服装にしましょう。

デニムやスニーカーなどカジュアルな印象はできれば控えたい。

 

神社参拝の流れ

神社の多くは、鎮守の杜と呼ばれる森の中にあることが多いです。

 

鳥居で一礼

神社の鳥居は、神聖な神域と俗界との境界で、その門は結界を示しています。

鳥居をくぐるときは、神様へのあいさつと神域に入るときの礼儀として一礼します。

 

鳥居から神社へと続く道を参道といいます。

参道の中央は「正中」といい神様の通り道とされるため、礼儀として歩くことや横切ることはやめましょう。

 

手水舎で清める

参道の脇には、手と口を清めるための手水舎があります。

手水舎の水で手と口を清めます。

これは、川や海に浸かって、全身を清めることを簡略化したものです。

 

手水を取る作法

  1. 右手で柄杓を取り、水を汲み、左手をすすぎます。
  2. 柄杓を左手に持ち替えて、右手をすすぎます。
  3. 再び柄杓を右手に持ち替えて、左の手のひらに水を受けて、口をすすぎます。
  4. 左手をもう一度すすぎ、柄杓をまっすぐに立てて、残った水で柄杓の柄をすすいでから、柄杓を元の場所へ戻します。

 

二拝二拍手一拝

参道の先に拝礼を行うための拝殿、その奥に神様が鎮座する本殿があります。

 

拝殿に来たら、まず鈴を鳴らしてお賽銭を納めます。

多くの神社には拝殿の中央に鈴が吊るされています。

鈴を鳴らすことは、一つは神様に参拝に来たことを知らせるため、もう一つは鈴の音によって参拝者やその場を祓い清めるためです。

 

次に、二拝二拍手一拝です。

 

二拝二拍手一拝の正式な手順

  1. 90度に腰を折って頭を二回下げます。手は指を伸ばして閉じ、親指は少し中に入れて、足の付け根あたりに斜め向きにおきます。
  2. 両手を胸の高さで合わせ、右手を少し引いて、左手が少し上になるようにして、二回手を打ちます。
  3. 再び胸の高さで両手をそろえて合わせ、祈ります。
  4. 手を下ろし、頭を一回下げます。

 

願い事をお願いする作法

氏神様に願い事をお願いする時は、「神様に対して、失礼のないようにする」ということを心掛けましょう。

 

実は、この基本的なことができていない人が非常に多いです。

たとえば、知らない人が年に1回家に来て、いきなり頼みごとをされたらどうでしょうか?

とても、その人のために何かやってあげたいという気持ちにはなりませんよね?

 

初詣の時だけ神社に行ってお願い事をしても、そんな失礼な態度では願いを叶えてもらえるはずはありません。

正しいお願い事の作法を学びましょう。

 

自己紹介

最初に神様に自分の名前と住所を伝えて、あなたは誰なのかを知っていただきます。

丁寧に自己紹介する場合は、あなたの生年月日やあなたの両親や祖父母の名前を伝えると、氏神様にあなたのことをよく知ってもらえます。

 

感謝の気持ちを伝える

次に感謝の気持ちを伝えましょう。

神様は、参拝する人たちが幸せになること、そしてその地域や国が豊かになることを望んでいます。

神様に、今、あなたが無事に生きていることや、さまざまな人に支えられながら生活できていることを感謝してください。

 

「いつも、ありがとうございます」

と伝えてください。

 

祝詞

願いを叶えるためには、祈りの内容を言葉にして、口に出す必要があります。

神様との距離をより近くするためにも、祝詞を奏上することをお勧めします。

 

「祓え給い、清め給え、神(かむ)ながら守り給い、幸(さきわ)え給え」

(お祓い下さい、お清め下さい、神様のお力により、お守り下さい、幸せにして下さい)

 

お願いごとをする

自己紹介、感謝をし、祝詞を奏上して、ようやくお願い事をします。

神様は、参拝する人たちが幸せになること、そしてその地域や国が豊かになることを望んでいます。

あなたの願いは、わがままな欲望ではなく、自分の成長のため、家族のため、人のため、地域のためになるようなものでなくてはなりません。

 

お札をいただき、家に祀りましょう

お札はぜひ家で祀りましょう。

お札は、神様の御霊を分けいただいたもので、神社の神様と同じようにあなたに働きかけてくれます。

 

本来は、神棚にお祀りしますが、神棚がなくても大丈夫です。

お札は、リビングなど家族がいつも集まって、食事や会話をする部屋にお祀りします。

 

清潔で明るく、目線より高いところに、南向きまたは東向きに、両面テープなどで貼り付けてお祀りします。

ピンなどで穴を開けることは絶対に避けてください。

 

毎日、神様に感謝を伝えることを忘れないでください。

 

お札は、年末年始に神社に納め、新たなお札を受けましょう。

お札が汚れてきたり、神社の例祭や会社の設立記念日など、正月以外の節目で取り換えることもできます。