新しく家やマンションの部屋を借りる時や新築の家を建てる時に、せっかくなので運気がいい家に住みたいですよね。
今回は、家そのものが持つ運気が良いのか悪いのかを見極める方法について解説します。
他には、本命卦といって、住む人によって運気が良い家、悪い家を判断する方法があります。
風水で理想的な部屋の間取りを作る
まず、しかるべき位置にしかるべき部屋を配置するためには、
- 家にどんな「気」が流れているか
- その気をより調和させるにはどうすれば良いか
を理解することが大切です。
部屋の配置を考える前に、各部屋の役割を考えてみましょう。
たとえば、
- キッチンはおもに食事を作るところ。
- 居間はくつろいだり、お客をもてなしたりするところ。
- ダイニングルームは食事をするところ。
- 寝室は寝るところ。
- 書斎は仕事や勉強をするところ。
それから、これらの活動を最も助けてくれるのはどの「気」であるかを判断します。
どの部屋も、それぞれの活動に最もふさわしい「気」を作り出すような方角にあるのが理想的です。
もちろん、いつも理想的な配置ができるとは限りません。
家を新築する場合でさえ、予算や用地とのかねあいで、風水的に理想のプランを部分修正しなければならないのが常です。
建て売り住宅や中古の家や、賃貸だったりすれば、選択の余地はかなり狭くなります。
その状況下で最も有利な気の流れを作り出す方法が、風水にはあります。
どの位置の気の流れがそれぞれの部屋の機能に最もふさわしいかについては、この3つを重視してください。
- 陰陽の原理
- 五行
- 八方位
これらの原理を使えば、問題が起こらず、快適に過ごせるような位置に、それぞれの部屋を配置するできます。
最初は、『陰陽』『五行』『八方位』の原理を分けて考え、部屋の配置との関係を充分に理解しながら進めていきましょう。
最もシンプルな原理である『陰陽』から始め、次に『五行』を考慮し、最後に『八方位』を考えましょう。
部屋の陰陽
太陽の昇る東は、すべてのものに活力を与えるので、『陽』の傾向といえます。
反対に、太陽の沈む西は、東に比べて受動的で『陰』の傾向にあります。
北と南は、それぞれ『陰』と『陽』の極限です。
しかし、北と南の極限が、完全な『陰』または『陽』というわけではありません。
家の南東・南・南西は、日なたは『陽』となり、北西・北・北東は、日陰は『陰』となります。
最も『陰』の傾向が強い北を頂点として、そこから時計回りに北東、東、南東と陽の傾向が強まり、最も『陽』の傾向が強い南まできたら、今度は南西、西、北西と順に『陰』の傾向が強まり、また、最も『陰』の傾向が強い北に戻ります。
家の間取り図に八方位の図を重ね、部屋がどのような方位にあるかを見てみましょう。
これによって、部屋の陰陽がわかるので、気と調和する部屋の配置の考えが得られるでしょう。
間取りを調べる
- まず最初に、家の間取り図を描きましょう。
- 2階建て以上の場合は、各階ごとに間取り図を作ってください。
- 八方位の図を各階の間取り図に重ね、方位を合わせましょう。
そうすれば、家の中心から見て、どの方位にどんな部屋があるかが、正確にわかります。
方角がひとつだけではない部屋もあります。
家の中心から見て、一部分が南東に当たるような例です。
このような場合、その部屋の南東部分は『木』の気を持ち、南の部分は『火』の気を持っています。
『木』は南東にある典型的な気で、活動的な特徴があり、『火』は南にある気で、のびのびとした特徴があります。
各部屋の陰陽を調べる
ひとつひとつの部屋をよく見ていくと、家の気がどのようなパターンであるかが、さらに深く理解できます。
家の中心からから見て、その部屋がどの方位にあるあるとかは別に、各部屋の中にもそれぞれの方位があり、気にいろいろな違いが生まれるからです。
たとえば、各部屋の北側は、南側に比べて『陰』の傾向があります。
個々の部屋の中で、その場所がどの方位にあたるかによって、『五行』や『八方位』の気の影響を受けるのです。
ダイニングキッチンやリビングキッチンなどのように、ひとつの部屋が複数の機能を持つのはよくあることですが、このような場合、各部屋において方位原理を適用しましょう。
つまり、そこで行われるさまざまな活動にうまく合わせて、『空間の配分』『家具調度類』『装飾品の配置』を調整すれば良いということです。
良い部屋の間取り
一般的に良いといわれる配置を、部屋の用途別に挙げてみました。
部屋をよりよい配置にする方法は、何通りもあります。
自分の個人的な必要性、希望、状況を考慮しましょう。
北
『寝室』 『瞑想室』 『くつろぎの部屋』 『テレビ室』 『貯蔵室』 『戸棚』 『物置』
北東
『娯楽室』 『プレイルーム』 『貯蔵室』 『戸棚』 『物置』
東
『台所』 『書斎・仕事部屋』 『キッチン・朝食用ダイニング』 『子供用寝室』 『浴室』 『玄関』
南東
『台所』 『書斎・仕事部屋』 『居間』 『キッチン』 『寝室』 『浴室』 『玄関』
南
『居間』 『書斎・仕事部屋』 『玄関』
南西
『居間』 『趣味工作室』
西
『寝室』 『食堂』 『居間』
北西
『書斎・仕事部屋』 『キッチン』 『両親の寝室』 『玄関』
自分に合った家・マンション
部屋の配置を決めるときには、自分にとって必要なことを入れることが大切です。
部屋に何を望むかは、人によって異なります。
好みもありますが、暮らしの中で、それぞれの活動をどんな雰囲気の中で住みたいかにもよります。
たとえば、家の北側の居間は、南とはまったく違った雰囲気を持っています。
北側は『静かで穏やか』、南は『温かく情熱的』な雰囲気を持っています。
仕事が深夜に及ぶようなきつい、ストレスの多い毎日であれば、大抵は落ち着いた部屋を望みますよね。
ストレスが多く『陽』の傾向が強い一日を送ったら、帰宅後は『陰』の傾向の強い北側の静かな場所でくつろぎたくなるでしょう。
その場合、落ち着いた北側の位置が良いです。
来客が多い場合は、南側の居間から社交的な気を得ると良いでしょう。
また、夜はよく眠れるけども昼間のエネルギーが足りないと感じているならより活発な環境が望ましいので、寝室は家の『東側』か『南東側』にするのがよいでしょう。
昼間のエネルギーは充分だけれど、夜ゆっくり休めないという場合にはより落ち着きのある気に満ちた『北側』が、寝室にふさわしいでしょう。
家で勉強などしていて、ひと休みしたいと感じたら、自分に刺激を与えてリフレッシュするために、家の中でも『陽』の傾向が強く、活動的な場所を歩きたくなるでしょう。
家にいる時、人間は本能的に、そのときの自分が最も必要としている方向に行くことがしばしばあるようです。
家の中でも場所によって『陰』『陽』の気が異なることに気づけば、自分がなにげにとっている行動が、じつは気のバランスを整えるためだということが、意識できるようになります。
しかし、家のどの位置であるか関係なく、気がマイナスに働くような状況が存在します。
そうした状況の中には、家そのものが構造的な問題を持っているケースがあります。
ですから、状況を改善するのは高い費用がかかるのでむずかしいし、賃貸住宅に住んでいる場合は、不可能だったりもします。
幸いなことに、家にこうした問題点がいくつかあっても、風水の簡単な解決を実行すれば、マイナスの影響を軽減することができます。
このような場合、大きな植物、部分照明、鏡は特に効果的です。
「陰」の気、殺気がある家・マンションの構造や間取りとその対策方法
北向きのマンション
すべての窓が北を向いたマンションの場合、部屋の中に日の光が直接入ってくることは、まずありません。
室内は冷たく、洞穴にも似た雰囲気です。
そのため、気は停滞し、ジメジメする傾向にあります。
そういう場所に生活する人々は寂しさや孤独感にとらわれ、仕事上の進歩が感じられず、活力不足、スランプ、不健康などたくさんの問題を抱えます。
解決策
家がこのような影響を受けているなら、「気」をもっと多く取り入れる手段を探すことが大切です。
できれば『天窓を作る』か、『キャンドルを長く燃やす』という対策によって「気」を多く取ることができます。
特に家の北東には、植物を植えましょう。
こういう場所は植物はうまく育たないから、日光と同じ効果のある電球を使いましょう。
さらに部屋には、
- できるだけ物を置かず
- 床をフローリングにしたり
- 壁に鏡を掛けたり
- 西や北西や北に金属製の風鈴を置く
のが良い方法です。
玄関と玄関が向かい合う
マンションでよく見られる構造ですが、玄関を開けると対面する部屋の玄関が見えるのは凶宅になります。
玄関を入った正面に窓がある
玄関を入って廊下が真っ直ぐに伸び、窓がある家は凶宅になります。
玄関から取り込んだエネルギーがそのまま外に出てしまいます。
財運が漏れるという意味で、漏財宅といわれています。
解決策
玄関と窓の間に仕切りを作ったり、窓の前に大きな観葉植物を置くとよいでしょう。
玄関を入った正面にトイレがある
玄関を入って、正面にトイレがある家は凶宅となります。
トイレだけでなく、バスルームがある場合も凶宅になります。
玄関から入ってきた気が汚れてしまいます。
解決策
玄関とトイレの間に観葉植物を置くとよいでしょう。
玄関に盛り塩を置いたり、お香を焚くのも効果的でしょう。
玄関を入ったらすぐに階段がある
玄関を開けると階段になっている家は、財運を下げます。
解決策
玄関と階段の間に観葉植物やトレジャーメノウを置くとよいでしょう。
トイレや水回りが家の中心にある
トイレやバスルームなどの水回りが家の中心部分にある家は凶宅になります。
トイレなどの水回りから発生する悪い気は、換気扇だけでは外部に排出できずに家の中に漏れ出します。
解決策
邪気を浄化するスモーキークォーツ(茶水晶)やモリオン(黒水晶)を置きましょう。
観葉植物も良いでしょう。
L字形の部屋
L字形の部屋は、突き出した角から鋭い気が流れるうえに、風水においては気のバランスが悪いとされます。
解決策
よりバランスのとれた印象を作るために、狭い部分に鏡を置き、部屋の幅が倍に見えるようにすると良いでしょう。
壁のでっぱり部分
部屋の中に壁の一部が張り出し、そこに角が突き出していると、鋭い気が生まれる原因になります。
この近くに座ったり、ここで就寝したりすると、自分の行くべき進路を見失った感覚を覚えます。
この場所の、素早く渦巻く鋭い気を静める必要があります。
解決策
突き出した部分の前面に大きな植物を置くか、つる状の植物の吊り鉢をぶら下げると良いです。
植物がとがった印象をやわらげると同時に、植物自身の持つ気のが、とがった角から流れてくる鋭い気を穏やかにしてくれます。
陰の傾向がより強い、丸くて柔らかい葉の植物を選ぶのが良いでしょう。
あるいは、とがった角を隠すように、ドレープ・カーテンをかけるという方法もあります。
梁がむき出し
家の構造を支える部分はコンクリートや木、銅などいろんな材質でできていて、目に見えているものも隠れているものもあります。
また、1階分に相当する重さを支えているものもあります。
これらの構造材は、気にとってはマイナスとなります。
たとえば、梁が角張っていて、部屋の中に露出している場合は、室内に鋭い気をもたらします。
コンクリート製の梁は角張っていますが、木製の古い梁は角が丸く、問題が少ないです。
特に、銅の梁は気をゆがめ、木製に比べて害が大きいのです。
最も害が大きいのは何階分もの重さを支える、露出した大きな銅の梁です。
これは、その下で暮らす人にプレッシャーを感じさせます。
梁の高さも重要で、天井が高ければ高いほど、影響は少なくなります。
どのような梁でも、その下で寝るのは避けたほうが良いでしょう。
角ばって露出している梁は気を乱し、健康に良くないので特に避けたほうが良いようです。
解決策
ライトや背が高く葉の茂った植物を使ってゆがみを軽減します。
斜めの天井
斜めの天井は、その下にある気を押しつぶし、より緊張した雰囲気を作り出します。
天井が低い場合、影響はより強くなります。
解決策
天井が高く見えるような錯覚を起こすものを置くと良いでしょう。
天井にライトを取り付けたり、傾斜の下に背の高い植物を置いて、上昇するエネルギーを取り入れたりするのも良いです。
部屋の隅
コーナー部分では、気が停滞する傾向があります。
隅にホコリがたまっていれば、それは気の停滞が起こっているという警告になります。
解決策
植物や硬質で光沢のある素材、または部分照明を使って気の流れを強めます。
葉先のとがった植物を置くのも効果的です。
背の高い鏡や水晶をぶら下げ、部屋の光がそこで屈折して、隅に届くようにするのも良いでしょう。
部分照明はエネルギーと光の両方を隅に送り届けます。
音も気を動かします。
音楽でもベルでも良いです。
電話も鳴るたびにそこの気の動かすので良いでしょう。
人工的な光
風水においては、自然光は気を動かす大切なもののひとつで、自然光の入らない部屋は問題が多くなるでしょう。
浴室や地下室は、最もこの問題が起きやすい場所です。
解決策
蛍光灯やキャンドルを使うと良いです。
そして、あまり当たらなくても大丈夫な植物を育てると良いでしょう(アイビーなど)。
乱雑
散らかった空間は気の流れを遅くし、停滞させる危険性が大きくなります。
解決策
家を整頓し清潔に保ちましょう。
物はできるだけ片付け、戸棚や物置もきちんと整理しましょう。
ときどき、中身を全部出して収納し直すと、気の流れを活性化させる効果があるそうです。
春と夏には徹底的な大掃除をすると良いでしょう。
簡単な風水の対処法
その部屋の気が、そこで行うことに適していなくて、一気に内装を変えたり、部屋の配置を換えたりといったことは、なかなか難しいかもしれません。
そのような場合、とても簡単な対処法がいくつかあります。
まず部屋の位置を調べてください。
部屋のある方位が、その部屋の機能にとって望ましくないのなら、そこの気を強めるのが良いか、静めるのが良いかを判断しましょう。
気が望ましいのであれば、バランスを維持するだけで良いのです。
北
『気を強める』 赤い花そのもか、赤い花の咲く植物をぎっしり入れた銀か鉄の丸い花瓶。
『気を維持する』 アイビーか白いスイレン、曲線のあるガラス製の彫像か水晶。
『気を静める』 背の高い植物
北東
『気を強める』 キャンドル
『気を維持する』 白い花を植えた平たい素焼きのプランター
『気を静める』 天然塩の入った小さな白い陶磁器の碗
東
『気を強める』 水に関するもの
『気を維持する』 背の高い植物
『気を静める』 キャンドル
南東
『気を強める』 水に関するもの
『気を維持する』 背の高い植物
『気を静める』 キャンドル
南
『気を強める』 背の高い植物
『気を維持する』 キャンドル
『気を静める』 木炭の入った平たい素焼きの鉢
南西
『気を強める』 キャンドル
『気を維持する』 木炭の入った素焼きの鉢
『気を静める』 天然塩の入った小さな陶磁器
西
『気を強める』 木炭の入った平たい素焼きの鉢
『気を維持する』 赤い花を入れた鉄の丸い花瓶、金属製の風鈴か時計
『気を静める』 アイビーかスイレン、曲線のあるガラス製の彫像か水晶
北西
『気を強める』 木炭の入った平たい素焼きの鉢
『気を維持する』 銀の丸い花瓶に入れた白い花、金属製の風鈴か時計
『気を静める』 アイビーかスイレン、曲線のあるガラス製の彫像か水晶
中心
『気を強める』 何も置かない
『気を維持する』 何も置かない
『気を静める』 何も置かない