京都の永観堂は東山にある紅葉の名所と言われているお寺

京都永観堂

京都の永観堂を御存知でしょうか。

東山にある紅葉の名所と言われているお寺です。

 

永観堂というのは通称みたいなもので、正式な名称は聖衆来迎山(しょうしゅうらいごうざん)無量寿院(むりょうじゅいん)禅林寺(ぜんりんじ)とされています。

 

しかし、一般の人には永観堂のほうが分かりやすいですね。

地図にも永観堂の名で載っていますし、京都の人にも他所から来た人にも親しまれている通称です。

 

では、なぜ永観堂と呼ばれるのかと言いますと、かつてこの寺に入った僧の名に因んでのことです。

世のため人のために尽くした永観(ようかん)という僧の功績から人々が親しみと敬意を込めて呼んだのでしょう。

 

しかし、面白いものですね。

もともとは、『ようかん』という呼び名の僧が、いつの時代にどのような経緯で『えいかんどう』と転じたのか、いまだ正確なことは判っていません。

 

創建は863年で浄土宗のお寺です。

過去数々の分裂もあり、現在は浄土宗西山禅林寺派という宗派となりました。

 

お祀りされている御本尊は阿弥陀如来ですが、少し珍しいものです。

それは見返り如来とよばれ、首を斜め後ろ向きにして視線は後から付いて来る者に注がれているようにも見えます。

 

一説には、阿弥陀如来様が永観と念仏を唱えながら行道するのに、永観の歩みが遅く振り返ったとも言われています。

私たちが拝観する際には、阿弥陀如来の御本尊を真横からの角度で観ることができるので、お顔の正面を拝むことになります。これは必見ですね。

 

永観堂境内には見どころが沢山あります。

秋は紅葉の永観堂と言われるように、紅葉の木が多く植えられていますが、ここの見どころは秋だけではありません。

新緑の季節もまた生命力あふれる美しい紅葉を観られますよ。

 

秋はもちろん真っ赤に色づいた紅葉を観られます。

さらに期間限定で紅葉の時季には夜間ライトアップもされます。

荘厳なお寺の境内で夜に映える赤い紅葉を観るのも感動的なことです。

タイミングが合えば是非お出掛けくださいね。

 

それから、水琴窟もあるので見つけられたら耳をつけて水の音を聴いてみてください。

心洗われるような音色にうっとりすることでしょう。

 

永観堂には土地の高低差を利用した造りが多く、靴を脱いで階段や渡り廊下を歩くことになります。

庭園と建物内を出入りするので、出来るだけ脱ぎ履きしやすい履物で行かれることをお奨めします。

 

ブーツはチョッと手間ひま掛かりそうですね。

お薦めはスニーカー、スリッポンやローファーなどが良いですね。

 

人気のスポットなので、紅葉シーズンなどはいつの時間帯に訪ねても人が多いと予測されますが、東山界隈では随一の紅葉の名所として知られる場所なので、価値ある景色をご覧いただけることでしょう。

 

永観堂周辺のおすすめグルメ

永観堂近くのグルメといえば、外せないのが奥丹の湯豆腐です。

奥丹 南禅寺店は永観堂から約300mの所にあります。

たかが豆腐と思わないでくださいね。此処のお豆腐は全然違いますよ。

 

メニューは湯豆腐メインの豆腐づくしコースのみ。

ごま豆腐にとろろ汁、木の芽田楽などが次々と順序良く運ばれてきます。

シンプルなのに満足の得られる内容で、食べたお客さんからは好評価です。

 

お豆腐はヘルシーなので女性に嬉しいお店ですよね。

永観堂拝観の際にはチェックしてみてくださいね。

 

永観堂周辺のおすすめ宿・ホテル

さて、この辺りで適当な宿はあるでしょうか。幾つかご紹介いたします。

 

ホテル平安の森京都

客室数210室の大型ホテル。

大浴場も完備していて旅の疲れもゆっくりと癒されます。

 

徒歩圏内に見どころが沢山あるので、東山界隈の観光拠点としてはかなりお薦めです。

ユーザーの評価もよく、お値段も適切。

 

三休荘町家 永観堂

こちらは永観堂から徒歩圏内の町家です。

ちょっと珍しいタイプではありますが、一軒丸ごと貸家タイプの宿泊施設です。

いわゆる別荘としてお使い頂く感じですね。

 

ですから、サービスらしいことは何もありません。

もちろん食事も出ませんので台所で自炊するか、買ってきたモノを食べるか、外食となります。

グループ利用には面白いかもしれませんね。

 

無料のレンタルサイクルをご利用いただけます。

観光するには嬉しいですね。

 

旅館 八千代

ここは京料理とお庭の宿というのが売りです。

近年のリニューアルでお部屋も綺麗になりました。

 

料理はこだわりの和牛や上質素材を用いたコースもあり、宿泊プランは様々ですが、京都の観光の中心的スポットにあっても、ホッと出来る安らぎを感じる宿です。

もちろんお庭の眺めもよろしくて素敵です。

 

永観堂まとめ

京都永観堂とその周辺のご紹介をいたしました。

永観堂は南禅寺や平安神宮などにも近く、もっと北へ上がると哲学の道を通じて銀閣寺へも抜けられます。

とても趣のある景色を眺めながら歩く京都、良いですね。

 

四季を通じて海外からの観光客も多く、近年の混雑ぶりには驚くばかりですが、観光地は賑わっていてこそ訪ねる楽しみもありますね。

悠久の歴史を感じる名刹と古都の自然を愛でに出掛けてみられてはいかがでしょうか。