- 貯金がまったくありません。
- いつの間にかお金が無くなってしまいます。
- 家計がうまく管理できません。
- 老後のお金が気になります。
という、お金に関する悩みを抱えている人は多いです。
お金の問題が尽きることはありません。
お金に関する問題を直視したくない人もいるでしょう。
今回は、無理なく、自然に、お金が貯まる・増える仕組みを作る方法をご紹介していきます。
まず、支出を見える化しましょう
いつの間にかお金が無くなっている人の特徴は、何に使っているのか分かっていないことが多いです。
お金が貯まる体質になるためには、まずお金の使い方について意識を変えることが大切です。
支出を分類する
家計の現状を把握しないことには、改善のしようがありません。
過去1か月のレシートをすべて残しましょう。
そして、使ったお金を分類します。
分類は
- 消費
- 浪費
- 投資
の3つです。
消費は、生活する上で欠かせない支出です。
- 食費
- 住宅費
- 水道光熱費
- 通信費
などです。
浪費は、生活する上では必要ではないけれど、人生を楽しくするための支出です。
- 嗜好品(たばこやお酒、コーヒーなど)
- 交際費
- ギャンブル
などです。
投資は、将来の自分の人生を豊かにするための支出です。
- 貯蓄
- 書籍
- 習い事
- 資産運用
などです。
お金を使う時に、これは消費なのか、浪費なのか、投資なのかを意識することで、無駄なお金の使い方を減らすことができます。
まず、減らしたいのが浪費です。
ただし、無理に削減するとストレスが溜まり長続きしません。
次に消費の中で削減できる部分を探します。
本当に必要なモノを見極めたり、ライフスタイルを変えたり、より安いプランに変えることが必要です。
浪費や消費を削減したことによって浮いたお金を投資に回すことで、人生が豊かになります。
家計簿をつけて現実を見る
お金を管理する時に必ずやらなければならないのが、家計簿をつけることです。
しかし、ほとんどの人はこれが続きません。
お金を貯めることができている人は、必ず家計簿を毎月しっかり付けています。
会社が決算を作るように、家庭の決算を作って、分析・改善しています。
しかし、現実的にそこまでするのが難しいという人が大半だと思います。
その場合は、最初は3カ月だけでもいいので付けることをおすすめします。
3カ月だけ支出を管理し、大まかにお金の流れを把握することが大切です。
あとは、1年に1回見直すという形でもいいでしょう。
やらないよりは、やったほうが絶対いいです。
家計簿をつける時のポイントは、
- 細かく管理しようとしない
- 内容と金額はだいたい分かればOK
- 1円単位で合わなくても気にしない
- 費目を増やしすぎない
です。
家計簿をつける方法は、
- 手書き派
- アプリ派
- エクセル派
があります。
家計簿のつけ方には正解がないので、やりやすい方法でつけましょう。
手書き派は、空いた時間にさっと書くことができますし、自分なりに自由に書くことができます。
自分の手で記入することで、使った金額を認識することができるので節約意識が高まります。
アプリ派は、見える化がとても便利です。
銀行口座や証券口座、クレジットカードなどと連携し、情報を集約して表示する機能があります。
グラフで推移を見ることができるので、ムダを発見しやすい利点があります。
エクセル派は、自分の状況に合った方法で自由に集計して分析することができます。
細かく分析したい人におすすめです。
理想の割合と比較する
支出の理想の割合は、収入や家族構成、ライフスタイルによって変わりますが、一つの目安になります。
- 住宅費:25%
- 食費:15%
- 水道光熱費:7%
- 通信費:3%
- 貯金:15%
- お小遣い:10%
- その他、日用品、交通費:25%
貯金目標を立てる
お金が貯まればいいなと漠然と思っていたのでは、まったく貯めることはできません。
いつまでに、いくら貯めるのか、しっかり計画を立てることが必要です。
では、具体的に貯金目標の立て方について解説していきます。
いきなり、100万円を貯めよう!とハードルを上げても挫折してしまいます。
貯金目標は、ステップに分けて考えます。
まず、現時点で貯金がゼロという場合は、手取り月収の1.5か月分を目標にしましょう。
これは、毎月の生活費の変動や結婚式や旅行などのイベントに対応する時に使うお金です。
そのお金が貯まったら、次は手取り月収の6カ月分を目標にしましょう。
これは生活防衛のお金になります。
病気やケガ、入院、突然のリストラなど、生活がピンチになった時に使うお金です。
6か月分あれば、トラブルに対応することができるので、安心して生活することができます。
- イベントに対応する1.5カ月
- 生活防衛のための6カ月
計7.5カ月分の貯金を目標にしましょう。
7.5か月分の貯金ができれば、次は資産運用など将来に備えるための増やすお金を貯めていきます。
このように貯金の目標は、いきなり非現実的な目標を立てるのではなく、ステップアップしていくことが目標達成するコツです。
では、どれくらいで貯められるのかシミュレーションしてみましょう。
月収30万円だとすると、貯金の理想の割合は15%なので、月4万5千円です。
月収の1.5カ月分を貯めるのに、10カ月かかる計算になります。
さらに月収の6カ月分を貯めるのに、40カ月、3年と4カ月かかる計算になります。
トータル4年と2カ月になります。
お金を貯める方法
お金を貯める方法は、とてもシンプルで2つの方法しかありません。
- 収入を増やす
- 支出を減らす
です。
お金を増やす大原則は、
- 給料が入ったら
- 先に貯めるお金を取り分けて
- 家賃などの決まった支出(固定費)を差し引いて
- 残った分で生活する(変動費)
ことです。
これができれば、間違いなくお金が貯まります。
当たり前ですが、「収入>支出」の生活をしていれば、勝手にお金は増えていきます。
お金を増やす体質になるためのポイントは、収入の8割で暮らすことです。
収入の8割で暮らし、2割を増やすための元手にしましょう。
収入を増やす、というのは簡単なことではありません。
しかし、支出を減らすというのは、誰にでもできます。
どんなに気を付けていても、探せば無駄はあります。
たとえば、2万円の給料をすぐに上げるのは難しいですが、2万円の支出を減らすことは可能です。
どちらも同じ成果です。
まず、支出を減らすことを考えましょう。
生活レベルを落とさないで、毎月払っている不要なサービスや保険などを解約する、コンビニなどで余計なモノを買わないなど、まずはムダを排除していきましょう。
支出を減らす方法
支出を減らすときは、まず支出を固定費と変動費に分けて考えます。
固定費とは、毎月一定額の費用のことです。
- 家賃や住宅ローン
- 通信費
- 保険料
- 車の維持費
- 習い事
- 新聞代
などです。
変動費とは、毎月増減する費用のことです。
- 食費
- 水道光熱費
- 交際費
- 交通費
- 被服費
などです。
まずは固定費から見直す
見直しの優先順位が高いのは固定費です。
固定費は一度見直すと、削減効果がずっと続くためです。
面倒ですが、一度見直すとその後に見直す必要もないので効率がいいのです。
固定費の中で金額が多いのは、
- 住宅費
- 通信費
- 保険料
です。
購入時や契約時のままになっている場合は、見直して支出を削減することができないかチェックしてみましょう。
住宅費の見直し
家計の中でも一番大きな割合なのが住宅費です。
持ち家なら住宅ローン、賃貸なら家賃になります。
住宅ローンなら、ローンの借り換えをすることにより負担が減ることがあります。
ローンの借り換えとは、新たな金融機関でローンを組み、今のローンを一括で返済する見直し方法です。
- ローン残高が1000万円以上
- 返済期間が10年以上
- 借り換え後の金利が1%以上下がる
などの条件によっては、返済額が大きく減ることもあります。
賃貸の場合は、
- より家賃の安いところに引っ越し
- 更新時に大家さんに家賃の値下げ交渉
するというのも一つの手でしょう。
通信費の見直し
通信費は、比較的見直しやすい費用です。
通信費は、
- 固定電話
- 携帯電話
- 通信回線
があります。
固定電話は、使用料がばかになりません。
固定電話をやめると年間2万円近くの節約効果があります。
携帯電話は、格安SIMに乗り換えることで月額料金が半額以下になることもあります。
付帯サービスを解約したり、家族がいるなら家族割を使うなど、プランを見直しましょう。
保険料の見直し
家族構成によっては、何かあった時のために複数の保険に加入していることもあるでしょう。
保険料は固定費を引き上げる大きな原因になっています。
保険の3つの機能は、
- 医療保障
- 死亡保障
- 貯蓄
になります。
医療保障は、病気やケガのリスクに備える保険です。
死亡保障は、残された家族のために備える保険です。
保険の見直しを考える前に、公的保障について知っておくことが大切です。
日本では健康保険や国民健康保険への加入が義務付けられているので、国から一定の保障を受けることができます。
- 高額療養費
- 傷病手当金
- 遺族年金
医療保障が、高額療養費と傷病手当金になります。
高額療養費は、ひと月に支払った医療費の総額から自己負担限度額を超えた分の差額が払い戻しになります。
傷病手当金は、会社員や公務員が病気やケガなどで仕事を休み、給与がもらえなくなったときに健康保険から標準報酬日額の3分の2に相当する額が支給されます。
死亡保障が、遺族年金になります。
遺族年金は、生計を支える大黒柱が死亡した場合に、残された家族が受け取れる制度になります。
このように、日本の公的保障は世界的に見ても充実しています。
まず、公的保障を理解した上で、最低限カバーできる保険に加入すれば十分です。
もう1点、重要なことは、貯蓄型保険は加入してはいけません。
貯蓄型保険とは、貯蓄と保障の機能を兼ね備えた商品です。
しかし、貯蓄型保険の予定利率は下がる一方で、中途解約すると元本割れの恐れもあります。
なので、貯蓄を考えるなら、保険以外の方法でやりましょう。
車の維持費
運転する機会は少ないけれど、なんとなく所有している自動車。
自動車は所有しているだけでも維持費がかかります。
- 駐車場代
- 自動車税
- 任意保険
- 車検
などです。
たまにしか使わないならタクシーやレンタカーを活用してほうがお得です。
車が必需品なら、普通乗用車を小型乗用車や軽自動車に変えましょう。
自動車は排気量で税額が変わります。
また、エコカーは、自動車税、自動車重量税、自動車取得税が軽減されます。
変動費の見直し
3大固定費の見直しができたら、変動費の見直しに取り掛かりましょう。
変動費見直しのポイントは、無理に削らないことです。
無理に切り詰めると、苦しい気持ちになってしまいます。
見直したい変動費は、
- 交際費
- 嗜好品
- 借金
です。
交際費の見直し
交際費は、楽しいからついつい飲み会に使ってしまう状況なら改善しましょう。
飲み会をする相手を厳選し、回数を減らしましょう。
嗜好品の見直し
嗜好品は、たばこやお酒、コーヒーなどです。
日々の習慣になっていて、ムダだと感じていないことも多々あります。
これらの嗜好品は、お金の面だけでなく、健康面の負担もあり、将来の医療費にも影響します。
借金の見直し
借金で問題は、リボ払いの金利です。
金利は15%程度にもなり、返済してもなかなか元本が減らない状況になるでしょう。
電気料金の見直し
電力自由化の波もあるので、一度チェックしてみましょう。
電気の基本料金は、契約アンペアによって決まります。
契約アンペアを超える電気を使った場合、ブレーカーが落ちる仕組みになっています。
一度もブレーカーが落ちたことのない家庭は、契約アンペアが余剰の可能性があります。
月々の基本料金が大きく変わり、年間でかなりの節約になる場合があります。
また、支払い方法を口座引き落としにすることによって割引を受けられたり、クレジットカード払いでポイント還元をもらうこともできます。
小さなことですが、取りこぼさないようにしましょう。
決済手段を見直す
今は、どのお店でもポイントがあります。
使うポイントカードを集約化して効率よくポイントを貯めることで、まとまった収入になります。
ポイントを使って日々の生活費に充てたり、投資資金に使えるものも増えてきています。
カード選びが重要
支払いでポイントが貯まるクレジットカードは絶対に必要です。
まずは、クレジットカードとポイントの整理をしましょう。
自分が貯めたいポイントを決め、出費をそこに集中するのが効率的にポイントを貯める方法です。
還元率1%のカードがあれば、月10万円の支出で1000ポイント貯まります。
お得なポイントの還元率は、最低1%以上です。
また、年会費が無料なクレジットカードを選びましょう。
楽天カード 1%~ 楽天スーパーポイント
Yahoo!JAPANカード 1%~ Tポイント
dカード 1%~ dポイント
モールを活用
ネットでの買い物や旅行やサービスの申し込みは、モールを活用しましょう。
モールを経由して、お店にいくとポイントアップです。
楽天スーパーポイント
https://www.rebates.jp/
Tポイント
https://tmall.tsite.jp/
dポイント
https://docomo.pointupmall.com/
スマホ決済
レジでQRコードを提示して支払うスマホ決済は、ポイント獲得の新しい方法です。
スマホで決済するだけで、ポイントの付与や割引を受けることができます。
また、クレジットカードやポイントカードと併用して使うことで、ポイントの2重取り、3重取りもできます。
- 楽天ペイ
- PayPay
- d払い
などがあります。
収入を増やす方法
しっかり支出をコントロールすることができたら収入を増やす方法を検討しましょう。
収入を増やす方法は、
- 昇給
- 転職
- 副業
です。
昇給や転職による収入アップは、かなり難易度が高い方法です。
まずは、副業で気軽に稼ぐことから始めてみましょう。