神奈川のパワースポット、悪縁を断つ江ノ島岩屋

神奈川県江ノ島岩屋

神奈川県で全国的に有名な場所のひとつに挙げられるのは、サザンの歌でおなじみの江ノ島があります。

観光客だけではなく地元民にも親しまれている場所で、普段からお友達や家族で江ノ島へ遊びに行ったりデートスポットとしてカップルで賑わい、お正月の初詣には、地元の人の参拝でも大賑わいの風光明媚な観光地です。

 

海に囲まれた小さな島には、古くからある海鮮専門の美味しいお店や、山の頂上にはおしゃれなカフェがあったりと、一日だけで巡るにはもったいないほど魅力の多い素敵な場所です。

 

そんな江ノ島はパワースポットとしても有名なのはご存知でしょうか?

江ノ島へ続く橋を歩いていくと、島の西側に薄茶色い岩肌が見えるところがあります。

 

稚児ケ淵と言われる浸食して岩がむき出しになった場所があります。

ここの断崖をさらに数10メートル進んだところに「江ノ島岩屋」があります。

 

江ノ島岩屋は長い歳月をかけ、波の浸食でできた洞窟です。

はじまりは弘法大師がこの場所に訪れた際、弁才天が姿を現したと云われています。

 

鎌倉幕府を開いた源頼朝が、戦勝祈願に訪れたのはこの江ノ島岩屋とも云われています。

落石などで一度閉鎖されていた江ノ島岩屋でしたが、第一岩屋(奥行152メートル)と第二岩屋(奥行56メートル)を平成5年4月にリニューアルオープンしました。

 

薄明るい照明で照らされた洞内は浸食で出来た岩肌のむき出しが続き、とても幻想的な光景です。

入口からろうそくを渡されて進んで行くと、洞内には江ノ島にちなんだ展示物があり、江ノ島の歴史を知ることができます。

 

また、洞内には26体の石仏があり、古くから信仰の場であったことがわかります。

江ノ島岩屋は弘法大師だけではなく、空海や日蓮もこの場所で修行したと云われており、第一岩屋の奥から吹く冷たい風は富士山の鳴沢氷穴から来る風と人々に信じられていました。

 

この場所がパワースポットと呼ばれる理由は先に挙げた名僧たちの修行の場所として選ばれたからというだけではありません。

江ノ島には「龍神伝説」というものがあります。

 

古来この洞窟には龍神様が棲むと信じられていました。

第一岩屋は江島神社発祥の地と言われており、洞窟の真上に龍神様の像が建てられています。

こちらは男性的なエネルギーを持つ龍神様がいるパワースポットと云われています。

 

江ノ島の伝説として知られる「天女と五頭龍」によると、昔々、隣の鎌倉にある深沢山中の底なし沼に五つの頭を持つ悪龍が棲みつき村人を苦しめていました。

子どもをいけにえに取るので、この場所は子死越(こしごえ)と呼んで恐れられていました。

 

ある時、子死越前方の海上に雲が何日にもわたって垂れ込め、天地が激しく揺れ動いた後天女が現れ、雲が晴れると今まで何も無かった海上に一つの島が出来ていたそうです。

これが現在の江ノ島の誕生と言われています。

 

五頭龍は、美しい天女に結婚を申し込みましたが、悪行が止むまでは、と断られてしまいました。

その後五頭龍は改心して天女と結婚することができました。

この時の天女が弁天様と云われています。

 

なかなかロマンティックなお話ですし、悪行三昧だった五頭龍が美しい天女を見初めて改心するあたりも男性的な感じがします。

また、美しい弁天様は女神様ですし、この伝説は恋する女性に素敵なパワーを授けてもらえそうな気がしますよね。

 

江島神社には日本三大弁才天のひとつと名高い弁天様が祀られており、芸能や美などを司ると云われ人気ですが、実は江島神社では弁天様よりも先に祀られていたのは龍神様なのだそうです。

風水的にも龍というのは強烈なパワーを持つ存在として知られていますが、江ノ島からは富士山も見えるので、富士山からの龍脈が繋がる先にある江ノ島・また龍神様の伝説を持つ江ノ島の風水パワーも強力なものと云われています。

 

ぜひこのパワースポットとして有名な江ノ島と岩屋洞窟へ訪れてみませんか。

 

恋のお願い事だけでなく、悪縁を断ち切るとも云われていますし、芸能や金運アップのお願い事にも効果があると云われています。

また、江ノ島にはグルメスポットがいっぱいあるので、ゆっくり島内を散策しながら、美味しい海の幸やオシャレなスイーツを楽しむのもオススメです。

 

江ノ島岩屋へ行く方法は二つあります

一つは徒歩で岩屋へ行く方法です。

片瀬江ノ島駅の方向から島へ歩くと、弁天橋という島へ通じる橋があります。

ここを歩いて島へ渡ると正面に仲見世があります。

 

仲見世を通って展望台へ登り、稚児ケ淵まで降りて岩屋へ到着しますが、だいたい30〜40分ほどかかります。

時間はかかりますが、島内をじっくり歩いて見ることができるので、初めて江ノ島を訪れる方にはオススメの方法です。

 

もう一つの方法は遊覧船「べんてん丸」で行く方法です。

弁天橋の中腹付近に「べんてん丸乗り場」の看板があります。

こちらから船に乗ると、島の西側稚児ケ淵に到着します。

所要時間は10分ほどです。

船で海を渡り江ノ島に到着するのも、観光気分が盛り上がりますよね。

 

11月中旬〜12月末日の間だけ運休ですが、それ以外は不定期運休となります。

波や天候によりますが、あまり待たずに乗船できます。

また島内は高低差も多く足元の悪い場所もありますので、歩きやすい靴で弁天様と龍神様に会いに来てくださいね。