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花窟神社の紹介
三重県の熊野市にある花窟神社の名は、火の神である軻遇突智尊を出産して亡くなった伊弉冊尊が祀られ、近隣の人々が季節の花を供えて歌い踊って祭を行ったことが由来とされています。
伊弉冊尊は、皇室の祖先であると言われる女神天照大神の母神とされています。
花窟神社にある神体とされる巨大な岩の窪みに埋葬された説と産田神社に埋葬されたという説があります。
伊弉冊尊は産田神社で軻遇突智尊を出産したと言われます。
伊弉冊尊の夫である伊邪那岐尊は嘆き、軻遇突智尊の命を奪ったと言われます。
花窟神社では、伊弉冊尊が埋葬されたと言われる岩の対面にある岩を軻遇突智尊の墓所としています。
花窟神社は元々は墓所とされていましたが、明治時代に神社となりました。
熊野灘に面する神体は陰石で、和歌山県にある神倉神社の神体である岩は陽石として、一つの対であるとも言われています。
2004年に熊野参詣道伊勢路の1部として世界遺産に登録されました。
熊野参詣道花の窟は記念物として国指定文化財に、花の窟のお綱かけ神事は無形民俗文化財として県指定文化財に、花の窟神社と花の窟の湯立釜の版木は有形民俗文化財として、花の窟神社社叢は記念物として市指定文化財に指定されました。
周辺には七里御浜、獅子岩、熊野市歴史民俗資料館、花窟パークなどがあります。
花の窟や熊野など、本居宣長や西行などによって短歌の中に詠まれています。
例大祭として御縄掛け神事が2月の春季と10月の秋季に行われます。
縄幡の始まりは、朝廷から献納されていた錦の御幡を運んでいた船が熊野川の増水によって沈没し、地元の人々が縄を使って幡の形にしたものを奉納したと言われます。
幡は三つで太陽の神である天照皇大神、月の神である月読尊、暗黒の神である素盞鳴尊の三貴神を表すとされます。
綱は、磐座の頂上から七里御浜へ綱が引かれて境内の南にある柱の先端へ渡されています。
束ねられた7本の藁縄は伊弉冊尊の子ども達で、風の神である級長戸辺命、海の神である少童命、木の神である句句迺馳、草の神である草野姫、火の神である軻遇突智尊、土の神である埴安神、水の神である文字罔象女を意味します。
縄に触れることで伊弉冊尊が持つ安産と五穀豊穣の御利益があると言われます。
花窟神社の向かいにある休憩所では季節による様々な写真を見ることが可能です。
地元のボランティアの人達が運営しています。
花窟神社は日本書紀にも記述が残されている日本で最も古い神社とされ、全国から大勢の参拝者が訪れます。
現在も本宮大社は主神が伊弉冊尊の子であるため花を飾って祭が行われます。
花窟神社周辺のおすすめグルメ
味工房しらたき亭は七里御浜海岸沿いのレストランで、漁場直送の新鮮な魚を使った料理や熊野牛のステーキなどがあります。
テイクアウトもできます。
ボリューム満点のメンチカツ定食やマグロ丼、デザートもあります。
こだわりのビーフカレーを食べると、本格的な味に魅了されてもう1度食べたくなります。
皮がパリっと念入りに焼かれたチキンもあり、香ばしさが広がります。
鉄板焼き天喜はエスニック調の店内で、地元の野菜や魚、肉が使われています。
おすすめは塩麹味噌の豚バラ定食です。
豚の甘みと調味料のコクが良い調和です。
良い豚バラのある日に食べることができる逸品です。
花窟神社周辺のおすすめ宿泊施設
みはらし亭
家庭的な宿でのんびりと過ごすことができます。
駅から近くて便利です。
夕食は日替わりの和定食、朝食も見事な和定食です。
宿にはドリップ式のコーヒー販売機があり、コーヒーの濃さが5段階から選ぶことができます。
気分に合わせて楽しめます。
1階には無料のインターネットコーナーがあり、周辺情報の検索など様々な情報をモニターから確認できます。
客室は和室と洋室があります。
はるさめ
各部屋が個別になっているためコテージのように利用できます。
一軒家に帰ってきた気分を味わえる人気の宿です。
周辺にはお食事処がたくさんあり、外の喫茶店でモーニングを楽しむことができます。
熊野を歩くには適した宿で、次もこちらへ泊りたいという人が多くいます。
広く清潔感溢れる部屋では静かにゆっくり過ごすことができます。
お風呂も広く快適です。
熊野倶楽部
時間を忘れて過ごせる湯処やリラクゼーション施設があります。
湯処では温泉の湯で疲れを癒すことができます。
露天風呂もあり、開放感が広がります。
ランチバイキングもあり、月ごとのフェアメニューも用意されています。
朝食は個別でプライベートな時間を充実できます。
心づかいの行き届いた贅沢な時間を過ごせる宿です。
花窟神社まとめ
切ない言い伝えがある花窟神社だからこそ、地元の人々に大切にされるパワースポットとなります。
この伝統と神々のパワーを感じる旅と、その時に感じた思いを宿でゆっくりと振り返って過ごすことも貴重な時間となります。
様々な自然の神が生まれ、日頃は気付かないことに感謝する気持ちが芽生えるかも知れません。