大阪の四天王寺は聖徳太子ゆかりの大寺院

大阪四天王寺

大阪市内を走る環状線、地図で見た時に環の一番南に位置する駅が天王寺です。

この街の歴史はとても古く、最も有名なお寺に四天王寺があげられます。

 

誰しも一度は名前を聞いたことがあるでしょう。

そんな四天王寺について今からご紹介いたしましょう。

 

四天王寺の建立が聖徳太子というのは広く一般的に知られるところですね。

西暦593年に造立がはじまったと日本書紀には記述があるようです。

 

今から1400年以上も昔のことですね。

ちょうどその頃の日本といえば、古墳時代の末期から飛鳥時代の幕開けに移行した頃です。

 

聖徳太子が四天王寺を建立した理由として、戦の勝利の願掛けと人類の救済が上げられています。

当時、排仏派の物部氏と崇仏派の蘇我氏は争っていました。

崇仏派であった蘇我氏の軍勢についていた聖徳太子は、何度も不利な形勢にみまわれた蘇我氏の勝利を祈念し、自ら四天王像を彫り製作しました。

そして蘇我氏勝利の折には必ず四天王を安置する寺を造ろうと誓願していたのです。

 

誓い通りに蘇我氏勝利の後に四天王寺の建立が成されました。

境内の敷地面積じつに3万3千坪(11万㎡)といいますから広大な土地に建てられているのですね。

僅か数年後には奈良に法隆寺も建立されていますから、当時の大阪・奈良は建設ラッシュだったと予測されます。

 

現在の四天王寺は特定の宗派に偏らない全仏教的な和宗として独立しており、正式には、和宗総本山 四天王寺という名称となっています。

したがって、春・秋のお彼岸や盂蘭盆の万灯供養会の時期には全国から宗派を問わず参詣客が訪れています。

 

四天王寺は年間行事も多く、他のお寺ではなかなか観られないような法要も行われます。

たとえば4月22日に行われる聖霊会舞楽大法要は、聖徳太子の命日を偲んで行われる四天王寺一の大きな法要です。

 

獅子や歴史装束に身を包んだ人の行列、舞楽と法要が同時に行われるこの行事は、聖霊会(しょうりょうえ)の舞楽として国の重要無形民俗文化財にも指定されています。

見ごたえある大法要なので、この時期に合わせて参詣される方も多いです。

 

また毎月21日には『お大師さん』とよばれる大師会が行われます。

これは弘法大師の月命日に当たる日の行事です。

境内には、食品から衣料品、アンティーク着物、骨董など、たくさんの露店が立ち並び参詣客で賑わいます。

 

この日は中心伽藍も無料開放され、五重の塔最上階の回廊も開放されますのでお参りを兼ねてお代師さんを覗いて見るのも楽しいですよ。

仲良しグループで露天目当てに是非訪ねてみてくださいね。

 

四天王寺周辺のおすすめグルメ

大阪・四天王寺界隈のグルメといえば外せないのが串カツです。

新世界というエリアを御存知でしょうか。

 

パリのエッフェル塔を模して造られたという通天閣が新世界のシンボルタワーで四天王寺からもブラッと歩いていける距離にあります。

そんな新世界にある串カツ店『だるま』は有名で、大阪には数店舗を構えています。

 

お好みの具材を揚げてもらって、アツアツでいただくのは最高ですね。

ソースの2度づけ禁止は串カツ屋さんでのルールですよ。

 

同じ新世界エリアには昔ながらの純喫茶タマイチもあります。

ここでは、今や少なくなった昭和の喫茶店スタイルが感じられ、コーヒーやミックスジュースの他にも、プリンアラモード、チョコレートパフェなど、懐かしい味に出会えます。

 

四天王寺周辺のおすすめ宿・ホテル

スーパーホテル大阪・天王寺

四天王寺から谷町筋を挟んで向い側に建つビジネスホテルです。

このホテルの売りは『秀吉ゆかりの天下取りの湯』と言われる天然温泉が利用出来ることです。

 

レディースアメニティもチェックインの際に好きなものを選べます。

女性が独りでも安心して泊まれるホテルです。

 

東横INNあべの天王寺&ホスピタルINN市大病院前

こちらは天王寺駅から近く、便利な立地です。

 

周辺には飲食店が多く、夕食の心配は不要です。

あの新世界にも近いので、串カツも食べに行けますよ。

また、朝食は無料サービスなのが嬉しいですね。

 

吉野旅館

四天王寺から徒歩で約10分。和室メインのビジネス旅館になります。

 

周辺は百貨店や大阪新歌舞伎座なども近く、利用するにはとても便利ですよ。

築年数は経っていますが宿泊料金が安いのは魅力的ですね。

観光や買い物にポイントを置いて、宿泊費をお安く抑えたい人にはお奨めいたします。

 

四天王寺まとめ

聖徳太子ゆかりの四天王寺とその周辺についてご紹介いたしました。

これから四天王寺のお参り計画をされる方には、四天王寺公式ページより年間行事をお確かめになって行かれることをお薦めいたします。

 

四天王寺は甲子園球場3つ分の広さと言われていますから、隅々まで見ようと思えば丸一日、いや、それ以上の時間を要するかも知れませんね。

泊まりがけで観光を兼ねて参詣される方などは、2日に分けてご覧になると良いでしょう。

 

天下の台所・大阪でお寺巡りとお買い物、美味しいモノに出会う旅を満喫してくださいね。