滋賀の石山寺は紫式部が開花した平安女流文学の舞台

滋賀県真言宗石山寺

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滋賀県大津市の琵琶湖から唯一流れ出る河川である瀬田川(京都府に入ると宇治川、大阪府に入ると淀川となります)沿いに石山寺があります。

 

石山寺は、奈良時代に良弁僧正を開基として開かれた寺院です。

この石山寺は名前が示す通り、巨大な硅灰石の岩盤の上に建立されており、古の人がこの岩を霊石として畏敬の念を抱き、この場所にお寺を建立したとも考えられます。

 

この石山寺のご本尊は秘仏の如意輪観音像で、安産、厄除け、縁結び、福徳などに霊験あらたかな仏さまとして信仰を集めており、若い女性のお参りも多いお寺です。

平安時代になって観音信仰が盛んになるにつれ、朝廷や貴族との関係が深くなり、寺院として高い地位を占め、それと共に多くの庶民の信仰も集めるようになり、西国三十三箇所の観音霊場として、現在も多くの巡礼者の参拝が絶えないお寺です。

 

また石山寺は紫式部ゆかりのお寺としても有名です。

国宝の本堂内には「源氏の間」と言う部屋があり、かつて紫式部がその窓から十五夜の月を眺めていて、霊感を得て源氏物語の構想が完成したと、重要文化財の「石山寺縁起絵巻」に記述が残されているのです。

 

石山寺の境内は広く、境内は瀬田川畔から小高い山の傾斜地に多くの歴史的建造物があります。

まずは重要文化財のどっしりとした風格ある東大門をくぐると、まっすぐな参道が延びていて、その両側には霧島つつじが植えられおり、4月下旬には見事に咲き誇ります。

また春の桜、秋の紅葉も美しく、拝観の期待を盛り上げてくれます。

 

また先に記載した本堂には、ご本尊の秘仏如意輪観音が安置されています。

この如意輪観音は秘仏であり、御開扉は33年毎と言う秘仏中の秘仏と言える観音様です。

また、この本堂はまさに巨大な硅灰石の岩の上に建立されており、滋賀県下で最も古い木造建築物でもあります。

 

その他にも、毘沙門堂、蓮如堂、三十八所権現社本殿、経蔵、芭蕉庵、多宝塔、月見亭、鐘楼、御影堂、大黒天堂など多くの歴史的建造物があり、カメラ好きな方にとっては、多くの撮影スポットがあります。

また硅灰石の岩がむき出しになっていて、見る事が可能な所もあり、これは天然記念物に指定されるほど貴重なものでもあります。

 

紫式部を偲びつつ、ゆっくりと散策し、安産、厄除け、縁結び、福徳などを本堂でお願いすると言う、まさに若い女性にお勧めのお寺と言えます。

お寺へのアプローチは、JR東海道本線の石山駅で京阪電車の石山坂本線に乗り換え、京阪の石山寺駅下車が便利で、石山寺駅からは徒歩10分の立地です。

 

石山寺周辺のおすすめグルメ

石山寺を訪れ、昼食などを摂られるときには、瀬田名物のしじみ飯を味わってほしいものです。

この名物は石山寺山門前すぐの郷土料理店である志じみ茶屋湖舟でしじみ釜飯「志じみめし」として楽しむ事ができます。

 

その他、洗心寮や石柳と言ったお店でもしじみ飯は頂く事が出来、昼食には最適です。

また京懐石新月では式部膳と名付けられた昼食用のミニ懐石もあり、こちらを味わうのも良いでしょう。

 

石山寺周辺のおすすめ宿・ホテル

石山寺を訪れ宿泊される場合は、JR大津、瀬田や石山の各駅周辺のビジネスホテルを利用する事もできますが、せっかく琵琶湖周辺に来られたのですから、琵琶湖のリゾート気分を満喫できる少しリッチなホテルの宿泊されるのがお勧めです。

 

大津の琵琶湖畔にあるリゾート&シティーホテルとしてお勧めのホテルは、琵琶湖ホテル、びわこ大津プリンスホテル、ロイヤルオークホテルスパ&ガーデンの3つです。

 

琵琶湖ホテル

琵琶湖ホテルは、浜大津の湖岸にあり、遊覧船のミシガンの起点である大津港のすぐ側にあります。

全室琵琶湖に面しており、1階には各種のレストランやロビーラウンジが並び、湖を眺めながら食事や茶を楽しむ事ができるのが特徴です。

また、こうしたホテルでは珍しく、大浴場があるのも旅の疲れを癒す事が出来、非常にありがたいものです。

 

びわこ大津プリンスホテル

びわこ大津プリンスホテルは、琵琶湖周辺からなら、どこからでも見えるランドマーク的な半円形をした高層ホテルです。

周辺は散策できる公園として整備されており、ホテルからの眺望と合わせ、ゆったりとした雰囲気を味わう事のできるホテルとしてお勧めです。

 

ロイヤルオークホテルスパ&ガーデン

最後のロイヤルオークホテルスパ&ガーデンは琵琶湖から瀬田川が流れ出るすぐ近くで、石山寺とは川の対岸に当たる所にあります。

このホテルは、名前の通り、ホテル全体に花の香りがほのかに感じられ、洋風の庭の散策を楽しめる若い女性向けのホテルと言えます。

 

石山寺まとめ

滋賀県は琵琶湖以外には印象の薄い県だと言われていますが、県庁所在地である大津市は、京都市に接しており、JRで大津は京都から2駅目と言う立地で、京都観光と合わせて大津市にある石山寺や三井寺を訪れられる事をお勧めします。

石山寺を訪れて歴史的な雰囲気を楽しみ、琵琶湖畔のリゾート&シティーホテルでゆっくりとくつろぐ旅は、日頃の忙しさを忘れることができ、まさに若い女性グループにも最適な旅と言えるでしょう。