藤原氏の栄華を伝える京都の平等院には1000年の風格

京都宇治平等院

平等院の紹介

平等院は、京都府宇治市にある有名なお寺です。

このお寺の特徴は、どこかの宗派に属していない無所属の寺であることです。

 

日本各地にある寺は、基本的にどこかの宗旨、宗派に属しています。

例えば浄土真宗本願寺派とか、時宗遊行派というようにどこかの宗旨、宗派に属しているのが常です。

 

しかし、この平等院はどこの宗旨、宗派にも属していません。

かつては天台宗や浄土宗の寺でしたが、今は無所属の寺となっています。

これは、日本にある有名な寺院の中では非常に珍しく、これこそが平等院最大の特徴と言えるでしょう。

 

そんな平等院の見所は、10円玉にも描かれている鳳凰堂です。

鳳凰堂は1053年に作られた建物で、それから950年以上も、この地に現存しています。

つまり、この鳳凰堂は、約1000年の歴史があるのです。

 

これがどれだけ凄いことか、それは近隣にある有名寺院を見ればわかります。

京都は歴史と伝統の街ではありますが、同時に戦乱の街でもあります。

北朝と南朝の戦い、応仁の乱、戦国時代の騒乱、禁門の変、鳥羽伏見の戦いと、とにかく騒乱が多い町です。

 

なので京都にある有名な寺院は、1度か2度は戦火や災害で消失後、再建されたものが多いです。

しかしこの鳳凰堂は、奇跡的にそれらの兵火や災害を免れ、1000年近く現存しているのです。

 

この1000年の歴史こそ、鳳凰堂の凄みであり、また平等院の凄さでもあるのです。

それだけの歴史がある鳳凰堂ですが、実は外だけでなく中を見ることも出来ます。

中には本尊である阿弥陀如来が祀られていますので、鳳凰堂に来たら、外だけでなく中まできっちりと見ておくべきでしょう。

 

ちなみに、昔の平等院には鳳凰堂以外にも法華堂 、多宝塔、五大堂など数多くの建物がありました。

ですが鎌倉時代から戦国時代にかけてほとんどの建物が消失、今残っている建物は、鳳凰堂と、鎌倉時代に再建された観音堂だけです。

 

もし法華堂や多宝塔など、過去に建てられた建物が全て残っていたら、どれだけ立派な寺だったのか、それを考えると実に残念です。

 

ですが、国宝、世界遺産に指定されるだけあって、今残っている建物だけでも、十分すぎるほどの価値があります。

なので人生一度くらいは、この平等院を拝みに、宇治に行ってみるといいでしょう。

 

平等院周辺のおすすめグルメ

平等院近辺の店でオススメ出来る店と言えば、三星園上林三入本店です。

 

この店は宇治茶の店で、抹茶づくり体験が出来る店として有名です。

もちろん、ただ抹茶が作れるだけでなく、お菓子と共に本格的な宇治茶を飲む事もできます。

 

本格的なお茶を飲んでみたいなら、一度行ってみるべきでしょう。

お茶だけ飲んでもおなかはふくれない、どうせならもっとボリュームのあるものを食べたい、そう考える人もいるでしょう。

 

そういう方にオススメなのが、TREVERDIです。

この店はイタリアンレストランで、パスタにプレートランチ、そしてボリュームのある肉料理が売りです。

おなかいっぱいご飯を食べたいなら、TREVERDIに存分に肉料理を食べるのがよいでしょう。

 

平等院周辺のおすすめホテル

宇治川旅館

平等院の近くでオススメ出来る旅館と言えば、宇治川旅館です。

この旅館の売りは、料理のおいしさと平等院に近いことの2点です。

 

特に、平等院からは500mも離れていない、その立地条件の良さは大変魅力的です。

それだけでも泊まる価値がありますが、この旅館、料理も侮ることが出来ません。

 

てんぷらやそば、和風のセット料理が実においしいです。

京風、和風の料理が食べたいなら、この宇治川旅館に泊まるべきでしょう。

 

規模としては小さな旅館ですが、決して侮ることが出来ない旅館なので、小規模な旅館が好きなら、心からオススメ出来る旅館です。

そんな宇治川旅館の宿泊費は、6千円から1万3千円になります。

 

鮎宗

ちなみに、宇治には宇治川旅館以外にも、もうひとつ素敵な料理旅館があります。

それが鮎宗です。

 

この鮎宗の売りは、鴨鍋や地鶏鍋、懐石料理など、バリエーション豊かな料理にあります。

特に鴨鍋は絶品で、非常に人気があります。

 

鴨鍋のほかにも柳川鍋など、鍋料理が充実している旅館なので、そういう料理が好きな人にオススメです。

 

そんな鮎宗の宿泊費は、5千円から1万3千円ほどになります。

コスパ的には、宇治川旅館と鮎宗はあまり変わりませんので、料理の好みによって、宿泊先を決めるとよいでしょう。

 

平等院まとめ

平等院といえば鳳凰堂、鳳凰堂といえば平等院です。

なので平等院を見に行くということは、鳳凰堂を見に行くということになります。

 

その鳳凰堂は、1000年近くの歴史があるだけあって、その辺の建物にはない、風格のようなものがあります。

これだけ風格のある建物が、数々の戦火や災害により失われなかったのは、もはや奇跡と言っても過言ではないでしょう。

 

日本でも数少ない、1000年の歴史を持つ建物、それが平等院鳳凰堂です。

京都に来たなら、是非宇治まで足を伸ばして世界遺産である平等院鳳凰堂を見るべきでしょう。