日高神社
810年嵯峨天皇の勅命によりこの地に勧請したことによって創建されえたと伝えられており、この地の歴代領主の奥州藤原氏、伊達氏より崇敬を受け今に至ります。
御祭神に天之御中主神や火産霊神(火の神)など8柱を祀り、その昔源頼義・義家親子が戦勝祈願に訪れたともされ古くから武家から勝負の神様として信仰されていたことが伺えます。
境内には義家が安倍貞任を討った太刀を洗ったとされる「太刀洗川の碑」や、国の重要文化財でもある本殿が荘厳なままに残っています。
春の訪れを知らせる「日高火防(ひぶせ)祭」の神社としても知られ、地元では縁結びの神様としても親しまれています。
白山神社
中尊寺の鎮守として建立され、850年に開山された中尊寺に白山信仰を勧請したことに始まるとされています。
御祭神に伊邪那岐尊(いざなぎ)・伊邪那美尊(いざなみ)を祀られています。
かつては藤原季衡の正観音、源義経の自仏の毘沙門天が寄進、安置されていましたが、1849年の火災で焼失したとされています。
1853年には伊達慶邦公によって再建され、拝殿(現在の能楽殿)と鳥居を寄進したとされいます。
豊臣秀吉、伊達正宗、そして明治天皇もこの能楽殿の能を堪能したとされ、今でもその姿を残しています。
歴史的な建物ですので、参拝で訪れた際にはぜひ見ておきたいスポットです。
盛岡八幡宮
1062年源頼義が安倍氏討伐のため戦勝を祈願したことに始まると伝えられる宮です。
現在の八幡宮は、約300 年前の盛岡城築城に際して、城内鎮守として南部重信公により建立されて以降、この地の氏神として崇敬を集めてきました。
誉田別命(八幡神)を主祭神として祀っています。
農工業や商業、学問など生活に密着した神様として深く進攻、今でも盛岡の街を鎮守している八幡宮です。
鮮やかな朱色で彩られた荘厳な社殿や鳥居は参拝者の崇敬にふさわしく結婚式も頻繁に執り行われるため、参拝の際に古式ゆかしい結婚式を見ることができるのも女性にとっては嬉しいものですね。
陸中一宮駒形神社
奥州藤原氏も厚く崇敬した名社として有名で、御祭神は駒形大神と総称される6柱の神々が祀られています。
一説には日本武尊が東征に際し、蝦夷平定のために6柱を勧請したとも伝えられ、源義家が戦勝祈願に参拝したとも伝えられていることから、長い歴史を持つ神社であることが伺えます。
産業開発、交通安全、必勝祈願、方位除けなどの御神徳があり、多くの参拝者が訪れます。
境内には約300年の老木が今でも緑豊かに茂り、また春には見事な桜が咲き誇り県内有数の桜の名所となっています。
もっとも美しい春の参拝が特にオススメです。
桜山神社
「桜山さん」と親しまれ、盛岡藩の総鎮守として盛岡藩南部氏に崇敬されてきた神社です。
1549年盛岡城築城の際して城内鎮守として、盛岡藩初代当主信直公を御祭神として祀り、本丸東側の淡路丸に本殿を建立したことに始まるとされています。
そのため、盛岡藩と共にその歴史を歩んできた神社と言えるでしょう。
厄除けや八方除け祈願、着帯や安産などの祈願に御神徳があるとされており、極寒の1月に行われる「どんと祭(はだか祭)」は新しい年の無病息災を祈願する盛岡の冬の風物詩として知られています。
5月の例祭ではお神輿が騎馬武者に先導されて練り歩き、かつての盛岡藩の面影を見ることができます。
諏訪神社
北上市に鎮座する「諏訪宮」「お諏訪さん」と呼ばれ、創建は807年創建の神社です。
桓武天皇の勅命により、坂上田村麻呂将軍がこの地の発展を祈願したことが始まりとされています。
主祭神である建御名方神(たけみなかたのかみ)は開拓の神・軍神である一方で、農耕・狩猟の神様としても信仰されています。
この地一円の総鎮守・氏神として今も信仰を集めています。
近年増改築された社殿が厳然と立ち並ぶ広い境内には御神木である樹齢500年を超えるサワラが緑豊かに茂り数多くの神社が祀られているので、ゆっくりと散策しながら参拝するのも楽しみと言えるでしょう。
諏訪神社
久慈港を一望に臨む高台に鎮座し、源義経ゆかりの神社として歴史を愛する女性から秘かな人気となっています。
平泉から逃れた義経一行はさらに北を目指し久慈の高台を進んでいた際、義経討伐の命を受けた畠山重忠に見つかりますが、さらに落ちて延びようとする義経の姿を哀れみ「義経に矢が当たらぬように」と諏訪大明神に念じて矢を放ったところ義経を外れ現在の境内にある松に刺さったと伝えられています。
今でもその時の矢が御神体として祀られているほか、江戸時代の作とされる絵馬が奉納されています。
荘厳優美な神社ではありませんが、義経伝説を想う最適のスポットと言えましょう。
志和稲荷神社
樹齢1000年を超える老杉「稲荷山大杉」と呼ばれる神木が有名な、東北屈指の古社です。
1057年の源頼義が安倍氏討伐の際に戦勝祈願として創建したとも伝えられており、東北一帯の歴代当主から崇敬を受けてきた歴史ある稲荷神社です。
御祭神に稲荷大神である宇迦之御魂大神(うがのみたまのおおかみ)、猿田彦大神(さるたひこのおおかみ)、大宮能売大神(おおみやのめのおおかみ)の3柱を祀り、生活生業にわたり多くの御神徳があるとされています。
大杉の根元から白狐の神毛を探しあてると延命成就するともいわれており、参拝に訪れた際には大杉の根元に目を凝らしてみるのも楽しいですよ。
早池峰神社(はやちねじんじゃ)
早池峰に鎮座する古社ですが、「座敷わらし」にゆかりのある神社として有名です。
807 年兵部卿成房が早池峰山頂に祠を建立したのが始まりと伝えられています。
昔から鎮座する早池峰山は霊山として信仰され、風水的にも四神相応と言われる折り紙つきのパワースポットです。
御祭神は瀬織津姫(せおりつひめ)、災いを清流に流す災難厄除の神様です。
金運や機転運などの御神徳があるとされています。
座敷わらしの祈願祭が行われる神社としても有名で、日本人形を持参して参拝する人が全国から集まります。
金運祈願の人ならぜひとも参拝したい神社ですね。
畠山神社
平安末期~鎌倉初期の武者畠山重忠ゆかりの神社です。
野畑村は平泉を逃れた源義経がさらに北を目指した「義経北行伝説」のルート上に位置しているため、伝説に裏付ける神社の一つとされています。
御祭神は鍬形八幡大明神。
義経討伐の命を受けた武勇畠山重忠が義経一行を追ってこの地まで来た際、脚を折って倒れた重忠の愛馬を祀り建立したと言われています。
愛馬の霊を慰めるためにはずした鐙(あぶみ)が奉納されたとも伝えられており、田野畑村民俗資料館に保管されています。
「判官びいき」と言われようと、義経ファンにとっては訪れてみたいスポットと言えましょう。