瞑想の効果
瞑想とは、心と体の鍛錬で、体のリラックス感の増大、病気の治療、健康の増強など、古くから利用されてきました。
瞑想は、長い歴史があります。
人間があれこれ思い悩むのは、今も昔も変わりません。
特に、現在人は情報過多の時代に生きていて、日々忙しく時間が足りないと感じています。
常に自分の心を意識していないと、他人の言動に惑わされたり、過剰に批判的になったりと、自然の心を見失いがちです。
瞑想をすることで、長所も短所も含め自分を丸ごと好きになれます。
さらに、瞑想のトレーニングを続けていると、心の明晰さが増し、正しい判断ができるようになります。
少ない労力で目的を達成できるようになるため、仕事の生産性を高めることができます。
瞑想を毎日続けていくうちに、心が安定し、心配事やストレスが減ります。
交感神経と副交感神経のバランスが取れるので、自律神経も整い、体の調子も回復するのです。
高血圧、便秘、肩凝り、腰痛、不眠、だるさなど、自律神経の乱れから生じる不調は瞑想によって改善されるという結果も出ています。
「今ここ」に意識を向けることが、瞑想の目的に一つです。
身の回りのものごとに対する好き・嫌いなどの主観を外し、リアルな今だけに集中し、その時感じた感情をも素直に受け止める。
こうしたことを繰り返すうちに、心と体が一体となり、本当の意味でリラックスした状態を味わうことができるようになります。
瞑想によって分泌されやすくなる幸せホルモン。
セロトニンは三大神経伝達物質の一つで、心身の安定や心の安らぎに大きな影響を与えることから幸せホルモンと呼ばれています。
朝に太陽の光を浴びてから夕方沈むまで、明るい時間に分泌される。
不足すると精神のバランスを崩しやすくなり、イライラや不眠症、うつ病の原因になったりします。
瞑想を続けると、コルチゾールやアドレナリンといったストレスホルモンが減り、代わりにドーパミンやセロトニンが増えることが分かっています。
瞑想の種類
ヴィパッサナー瞑想
ヴィパッサナー瞑想で行うことは、全身の感覚を見つめること。
たとえば、首はどうか、肩はどうか、など体の内側で起こる瞬間の感覚に気づき続けます。
観察を続けると、凝りや痛みといった不快感に気づくこともあります。
実践方法
- できるだけ静かで落ち着ける環境を整える。
- 体をリラックスし、好きな座法で座る。
- 手はお腹の前か、太ももの上なら下か上向きに。
- 体の内側で起こる感覚を、あるがままにじっと観察する。
トラカタ瞑想
マントラ、オームといった対象物を選び、一点を凝視して行う集中瞑想のこと。
対象物を見つめ続け、目を閉じる。
まぶたの裏に残像物が残るので、その残像物を見つめ続ける。
ヤントラ瞑想
ヤントラはヨガの神様やチャクラのエネルギーを幾何学模様で表現したものです。
自分の感性に合ったヤントラを選ぶ。
ヤントラは目の高さに置く。
ヤントラを凝視し、まぶたを閉じ、その残像を見つめ続ける。
15~20分程度行う。
マントラ瞑想
マントラとは、真言のことで、般若心経などが分かりやすい。
マントラは、宇宙原理のすべてが詰まっているパワフルで神聖な音。
マントラを唱え続けることで、最高の思いとつながり、能力を発揮できるようになる。