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真田神社のご紹介
真田神社は、戦国時代をその勇気と智恵で生き抜いた真田昌幸、その長男信之を祀った神社です。
元は昌幸父子が棲んでいた上田城を、明治政府が売却したのですが、郷土と真田家を愛する地元の人達の気持ちに感じ入った篤志家が、買い取った上田城本丸を土地を地元の人々に寄付したのです。
上田城で真田家は、2度に亘って徳川軍を破っていることは歴史上有名ですね。
特に2度目は、関ヶ原の戦いに向かう途中の徳川秀忠の38,000にも及ぶ軍勢をわずか3,500の兵力で撃退したこと、昌幸の次男で大阪冬・夏の陣で大活躍した信繁も併せて、真田家の知力と勝運にあやかろうとお参りする人も多いのです。
現在城跡に本丸や天守閣は残っていませんが、櫓門は残っており、当時の堂々とした城のたたずまいを少しでも偲ぶことが出来ます。
また、櫓門をくぐるとすぐ神社の鳥居が立っているのでここからが真田神社の境内となります。
真田神社の裏手には城内最大と言われる「真田井戸」が残っています。
この井戸には抜け穴があり、太郎山麓や藩主の館に通じていたという説もあります。
又、神社の鳥居には真田家の家紋である六文銭が彫ってあります。
六文銭とは、あの世へ行く途中に渡る三途の川の渡り賃とされていた為、「死をもいとわず不惜身命のけつぃで戦に臨む」といった真田家の勇猛な姿勢を表した物であると言われています。
そして、境内で一際目を引くのが真田家の巨大な赤い兜です。
真田軍が身に付けたのが「赤備え」です。
「赤備え」は兜、鎧にとどまらず、具足や旗指物まで総ての武具を朱塗りで統一します。
戦場でも特に目立つので、武勇に秀でた武将とその部隊が装着したものでした。
中でも「日のもと一の兵(つわもの)」として、戦国時代位置と裳言われる武勇を誇った真田信繁も、この赤い兜を被って大阪夏の陣では徳川本陣に突っ込み、一時は家康が自刃を考えた所まで迫ったのです。
その信繁が被った兜。両脇からは鹿の角が雄々しく生え、兜の前面中心に金色の六文銭が輝きます。
戦国時代はどちらの味方につくか、又は戦には拘わらないか、といった迷い、又戦では知略や武勇を駆使して闘い、勝たなければなりまえん。
そんな時代を胸を引き裂かれる思いで家族・兄弟が敵味方に分かれて闘う事で家を残しました。
戦国時代を生き抜いた真田家を祀る真田神社には、昌幸、信之、信繁を慕い、その御利益を得ようとして全国からお参りする人が今も絶えないのです。
真田神社周辺のおすすめグルメ
刀屋そば店
真田神社から1kmの所にあるので、歩いても13分位です。
駐車場もありますから車でも大丈夫です。
やはり信州。
そばの香りが高く、太めの麺がしっかりたコシがあると評判です。
そばの盛りは大・中・小と選べるのですが、中でも可なりのボリュームなので、女性は小から試した方が良いかも。
人気は味噌ベースになめこ、削り節を入れて出し汁で割ったつけ汁でそばを頂く「真田そば」。
蔵屋
こちらも真田神社から1km弱の所にあるスペイン料理店です。
元々蔵だった物を改装して使っているので、少し暗めの店内ですが、独得の落ち付いた雰囲気の中で食事をすることが出来ます。
鹿のローストもあれば自家製トマトソースのオムライスも人気です。
お店の名物料理は「チキンのガーリックオイル煮」。
みすゞ飴本舗
ゼリーで有名な老舗のお店です。
上田本店の建物は国登録有形文化財に指定されています。
大正ロマンをそのまま感じて頂く為に、店内には商品を置きすぎず、ゆっくりと買い物を楽しめるようになっています。
真田神社周辺のおすすめホテル
信州別所温泉 玉屋旅館
源泉100%かけ流しの美人の湯に入れます。
2015年にリニューアルし、和室も洋室も綺麗になりました。
トルマリン露天風呂、石の露天風呂、露天風呂「明月」の他に大浴場もあります。
料理は料理長が混信を込めて作った旬の素材を使った和会席のイメージです。
また、信州プレミアム牛の石焼きも楽しめます。
別所温泉 一人旅歓迎の宿 上松屋旅館
一人旅コンセプトルームである「真田戦国部屋」がオープンし、メディアでも話題になっています。
お抹茶のサービスも嬉しいところ。
源泉100%かけ流しの温泉と地元食材を中心にしたオリジナル和会席は、信繁の赤備えをイメージした赤のテーブルで。
別所温泉 旅館 花屋
創業100年になる格調高い和風建築と洋風建築が上手く融合した旅館です。
内風呂付きの客室もあり、宮大工が造った趣のある客室もあり、流石の歴史を感じます。
大理石造りの洋風の大浴場もレトロな感じがステキです。
料理は料理長が腕を振るうワンランク上の会席料理です。
天井の張りが美しい食道と、格子天井が格調高いお食事会場があります。
こちらの旅館は建築に興味がある方にも、十分に楽しみ、勉強になる旅館だと思います。
真田神社まとめ
真田家の知恵と武勇、そして信繁の悲劇で人々の心に残る真田神社。
常に命を懸けた駆け引きや闘いの中では、一族や兄弟でも敵味方にならなければならなかった悲しい現実も生まれてしまったのでしょう。
それでも信繁は最期まで諦める事無く、自分の務めを精一杯勤めました。
今は静かに日本の行く末を見守っているのでしょうか。
真田神社は他でもない上田城址に鎮座しています。
現代の私達が思いもよらぬ経験をしていた彼らから、学ぶ物は多いと思います。