鞍馬寺と言えば、京都の奥座敷でもありミステリアスなパワースポットとしても有名なお寺です。
市内からは叡山電車に乗ってしばらく行かなくてはなりませんので、観光コースからは外されてしまいがちですよね。
しかし鞍馬寺は知れば知るほど驚きの見どころがある、素晴らしいお寺なのです。
まず、鞍馬山という山にあるお寺ということ。
鞍馬山自体が大昔から霊山とされており、たくさんの修験者や高僧がやって来ました。
そのため鞍馬寺はうっそうとした山の中にあります。
そして境内にある高い杉の木などは、パワーツリーとして今もなおパワースポット巡りの人々に人気があります。
鞍馬寺には京阪電車の出町柳駅から、叡山電車に乗り換えて終点まで行きます。
途中の道も、まるで市内から神聖な山へワープする道のような雰囲気。
旅の途中からワクワクできますよ。
駅に着いたら、赤い顔の天狗がお出迎えしてくれます。
お土産屋さんにも天狗のモチーフのグッズが置かれています。
そう、ここは鞍馬天狗の伝説がある場所。
高い木立に囲まれたお寺に向かう道に入ると、天狗がいてもおかしくはないと思えますよ!
神聖な雰囲気の本堂に参拝を終わらせたら、そのまま同じ道を引き返すか、山道トレッキングに行くかのコースに分かれます。
この山道は軽い登山のような感じですが、一山超えるともうひとつの観光スポットである貴船神社に抜けることができます。
もちろん山超えなどしなくても、駅から貴船神社に戻ることは可能です。
パンプスの人や、小さな子供・お年寄りなどは途中でリタイアができない道のため止めておきましょう。
しかしもし興味があり、山道を行ってみようと思う人はぜひチャレンジしてみてください!
ただの山ではない、歴史に深くかかわってきた鞍馬山を肌で感じることができます。
登山道の入り口には「霊宝殿」があります。
ここには国宝の毘沙門天など、「こんな山奥に!」と感動できる文化財がたくさん並んでいます。
山超えをしない人でも、霊宝殿には立ち寄ってみてください。
いざトレッキングコースに入ると、山の匂いとマイナスイオンのシャワーを全身に浴びながら気持ち良い道を行くことになります。
そしてその途中には、見逃したくないスポットもたくさんあるのです。
中でも、源義経がまだ牛若丸と呼ばれていた頃に修行をしたと言われる場所が残っています。
ここには特に何もありません。
修行をしたのがここ、と言われているだけです。
しかし「よくもまあ、こんなところで!」という感動を覚えることができます。
道の途中には義経堂などの、彼のゆかりのポイントがたくさん残っています。
歴史好きな人にはぜひ見て欲しいスポットです。
鞍馬寺から貴船神社までの山越えは、約1時間の道のりです。
また、鞍馬寺は「宇宙の大霊・真理そのもの」である尊天をご本尊としています。
そのため宇宙からのパワーを強く受けている場所なのです。
鞍馬山では以前からUFOが目撃できると言われています。
不思議なパワーを十分に受けることができますが、夜中の道がとっても危険なため、日中の参拝を楽しむようにしましょう。
鞍馬寺周辺のおすすめグルメ
雍州路
鞍馬寺は山の中にあるため、ランチスポットは少ないです。
しかし門前にある雍州路ではおいしいお蕎麦や精進料理を食べることができます。
精進料理はボリュームが少なそう、と思われがちですが、山で食べられていた山菜や京都のお豆腐などがアレンジされて何種類も並んでいますので意外と満腹になります。
また喫茶ではわらび餅やおぜんざいなどの、京都らしい和のスイーツをいただくことができます。
歩き疲れた時にはゆっくり寄ってみたいですね。
内装は歴史を感じさせながらもキレイに整えられた、和の雰囲気です。
広めのお座敷もありますので、家族連れにも向いていますよ。
お座敷から窓いっぱいの風に揺れる新緑を眺めて、下界から切り離されたような特別な時間を体感してみてください。
鞍馬寺周辺のおすすめ宿・ホテル
くらま温泉
山の中の鞍馬寺近辺では、泊まることはなかなか難しいと言えます。
しかし近くにはくらま温泉があり、日帰り入浴だけではなくゆっくり宿泊することができるのです。
四季折々の景色を見ながら入る露天風呂は本当に最高です。
紅葉の時期はもちろんですが、雨が降りもうもうと霧にけぶる荒々しい山も素晴らしいです。
また冬に訪れ、運よく雪が降った日などはラッキーですね。
黒々とした冬の山に白い雪が降りそそぐ、幻想的な風景を見ながらお風呂に入ることができますよ!
和風の客室では、山のざわめきや鳥の声を聴きながらのんびりと過ごすことができます。
また、山の中ならではのお料理も自慢です。
人気は鴨鍋や丹波地鶏の鍋料理です。
山歩きをした後の温泉と、夜の鍋料理は最高の組み合わせですよね。
鞍馬寺まとめ
鞍馬山の観光は1日がかりです。
しかし人生の1日を使って参拝するのに、惜しいことはありません。
きっと素晴らしい体験になることでしょう。
参拝時にはなるべくスニーカーを履いて行きましょう。
また市内とは気温も違います。
上着を忘れないようにして、鞍馬寺を満喫してきてくださいね!