奈良公園に行かれたことはありますか。
芝生や松の木の下に鹿の居るイメージではないでしょうか。
その景色に溶け込むように五重塔や八角形の古い建造物が幾つも目に入りますね。
それらの全てが興福寺です。
では、興福寺についてご紹介いたしましょう。
興福寺は南都六宗とよばれる、平城京を中心に栄えた仏教の一つである法相宗の大本山です。
奈良には南都七大寺といって、東大寺・西大寺・薬師寺・元興寺・大安寺・法隆寺・興福寺があります。
このことから興福寺が奈良のみならず全国的にもきわめて有名なお寺の一つであることが解ります。
興福寺の始まりは飛鳥時代に別の場所にあったお寺とされていますが、西暦710年、平城遷都の際に藤原不比等により現在の奈良公園に移されました。
この時に興福寺という名前も付けられています。
実質的な興福寺創建の時期は710年と考えて良いでしょう。
平城遷都の頃は藤原氏隆盛の時代で、興福寺は藤原氏の氏寺でありました。
天皇・皇后・藤原氏により遷都後も興福寺の造営は進み、堂塔が建てられました。
720年には、この造営に携わるための役所『造興福寺仏殿司』も設置され、不比等の死後も国をあげて寺の造営が成されたのです。
現在の興福寺の見どころを幾つかご紹介いたしましょう。
まずは目につくのが五重塔です。
730年、藤原不比等の娘である光明皇后が建てたとされています。
度重なる焼失を繰り返した後、室町時代に再建された五重塔が現在のものです。
その高さは約50mあり、京都の東寺に次いで日本で2番目に高い塔です。
これは現在国宝に指定されています。
是非ゆっくりとご覧になってくださいね。
三重塔
こちらの塔は1143年に建てられた後に一度焼失。
鎌倉時代に再建されたものが現在の三重塔として残っています。
如来像・釈迦如来像・弥勒如来像が1000体ずつ描かれています。
北円堂
本瓦葺きの美しい八角形をした御堂は、藤原不比等の一周忌を期に建てられたもので国宝に指定されています。
奈良時代のものは焼失し、現在観られる北円堂は鎌倉時代に再建されたものです。
ここには平安時代初期に創られた国宝の四天王立像が安置されています。
南円堂
こちらは重要文化財指定の建物です。
入口の屋根の造りが特徴的ですね。
西国三十三所第九番札所としても親しまれています。
過去に度重なる焼失で、現在観られるのは4回目の再建をした江戸時代の建物ですが、古式建築にこだわったものです。
国宝館
仏像や宝物を所蔵するために耐火式の宝物収納庫として昭和34年に建てられました。
十大弟子立像、千手観音立像などは是非ご覧になってください。
興福寺周辺のおすすめグルメ
興福寺を拝観したら周辺の観光やグルメスポットもお楽しみくださいね。
日本料理おばな
ここは大人の女性が好みそうな日本料理を出してくれます。
ちょっと贅沢なランチタイムを過ごしたい方にお薦めです。
お友達や大切な人を誘っても自慢出来るお店ですよ。
千草川
ランチタイムは饂飩メインの麺類が豊富名メニュー展開で用意されています。
また、夜には地酒と肴を楽しめるお店です。
鍋物のコースもあるので興福寺拝観のあと夜の食事に行かれるのも良いですね。
近鉄奈良駅より徒歩5分ほどの場所にあります。
興福寺周辺のおすすめ宿・ホテル
興福寺周辺の宿泊に適した宿も探してみました。
スーパーホテル LOHAS・JR奈良駅
JR奈良駅東口から直結している超駅チカなビジネスホテルです。
天然温泉が湧いており、料金も手ごろで利用しやすいですね。
朝食は焼きたてパンが美味しいと評判です。
ABホテル奈良
こちらもJR奈良駅東口から徒歩2分という好立地。
ビジネスホテルでありながら大浴場も備わっているのが嬉しいですね。
ゆったりと旅の疲れも癒されます。
朝食もバイキング形式で種類豊富なメニューからお好きなものを選べますよ。
さるさわ池 よしだや
古都・奈良を贅沢に満喫したい方にお薦めのハイクラスな旅館です。
奈良観光にふさわしい最高のロケーションに建てられた宿では、入浴中にも興福寺の五重塔がご覧いただけます。
和室、洋室ともに客室も充実しており、半露天風呂のついた客室もあります。
お料理は旬の素材を大切にした季節感あふれる会席や、奈良県産の黒毛和牛を使ったすき焼きのコースなどをご用意。
大人女子にはチェックしてみてほしい宿です。
興福寺まとめ
奈良興福寺とその周辺についてご紹介いたしました。
奈良を訪れる観光人口をみていますと、遷都1300年祭が行われた平成22年には年間4,464万人とピークを記録しています。
その後も平均して3千万人以上の観光客が毎年訪れています。
毎年秋には正倉院の宝物も一般に公開されます。
同じものが毎年公開されることはなく、年替わりで様々な宝物を観ることが出来ますよ。
楽しみですね。
地元では京都ほどの観光客が見込めないとの声もありますが、歴史を遡れば奈良あっての京都です。
此処でしか目にすることの出来ない奈良時代の文化の息づかいを感じることができるでしょう。
今年の休暇には、まだ見ぬ奈良を訪ねてみるのも良いでしょうね。