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静岡県の浜松市にある臨済宗方広寺は、1371年に豪族が治める領地のうち、一部の土地と建物を寄進された無文元選禅師によって開かれました。
豪族である奥山六郎次郎朝藤は開基、無文元選禅師は御開山と呼ばれています。
寺院は数回にわたり火災で焼失しましたが、1881年に復興し、現在では大本堂や開山堂、半僧坊真殿、三重の塔などが存在しています。
方広寺参道の入り口には赤い大きな鳥居があります。
近くには門前町がありドリンクの自動販売機やお店があるので、様子を眺めながら歩くことも楽しみとなります。
黒門と呼ばれる風格のある門をくぐり、境内に入ります。
参道では石で造られた五百羅漢が所々に見ることができ、森林浴ができる程に緑に囲まれています。
途中に石橋があり、そこでも五百羅漢は見られますが、その数は見るタイミングによって変化するという言い伝えがあります。
他にも半僧杉は方広寺を見守る奥山半僧坊の化身と伝えられています。
総門から少し離れた所に朱色の美しい山門もあります。
少し歩いて裏参道へ進むと哲学の道へ入ることができます。
火防半僧杉という切り株があり、昔の火災後に幹の中が炭となった状態で再生し、100年以上も生き続けています。切り株は屋根に守られています。
龍神様を祀っている椎河大龍王堂があり、ある時、増水した河川に困惑していた方広寺の開山様のために橋に姿を変えたという言い伝えがあります。
亀背橋という赤い橋を過ぎると本堂が見えます。
本堂には中央に深奥山と書かれた大額があります。
その書体は迫力があり、山岡鉄舟居士によるものです。
方広寺には国の重要文化財である釈迦三尊像があり、足利将軍家に重んじられた仏師が、後に大きな影響を及ぼす代表的な中国風の仏像様式を造り上げたものとされています。
元々、茨城県にある清音寺の仏殿に祀られていたのですが、明治後期に方広寺に祀れました。
宝冠を抱く珍しいお釈迦様です。
心願成就や身体健康、開運成就など、御利益があると言われています。
無文元選禅師が唐の国から帰国中に東シナ海で台風に遭っていたところ、奥山半僧坊大権現が現れ、船を博多の港に導いたと言われることから水難除けにも御利益があるとされています。
電話予約により、精進料理をいただくことができます。
季節ごとの味わいを確かめることもできます。
一泊の禅寺体験ではお香作りも体験することができ、記念に持ち帰ることもできます。
方広寺周辺のおすすめグルメ
きじ亭という焼肉店では、きじの肉やイノシシを食べることができます。
肉自体も美味しいですが、タレの味も良く、評判です。
焼肉だけでなく、たっぷり野菜を焼いたり、鍋料理もあってヘルシーです。
皇琲金児という喫茶店には、特製のレアチーズケーキや限定品のコーヒーゼリーなどがあります。
こだわりのブレンドもあり、味と香りを楽しみながらゆっくり時を過ごせます。
テーブルの木目や外の緑に癒されます。
手打ちうどん二五七では、季節を感じることができます。
うどんのつけ汁に菜の花を浮かべたり、食後は自由に食べることができるミカンが用意されています。
もちもちの食感で、満足度間違いなしです。
方広寺周辺のおすすめ宿泊施設
ホテルグリーンプラザ浜名湖
全室から浜名湖が見え、夕日が沈む光景は美しく、見惚れている間に時間が過ぎます。
レストランからも浜名湖を見渡すことができ、湖を眺めながら食事を楽しむことができます。
ビュッフェで季節ごとの料理や炭火焼を堪能でき、飲み放題や地酒もあります。
広くて綺麗な大浴場があり、湯船に浸かりながら湖を見ることができ、疲れが癒やされます。
売店にはうなぎを使ったお土産が販売されているので記念にお勧めです。
国民宿舎奥浜名湖
4名席で用意された丸テーブルが置かれたラウンジからは浜名湖が一望でき、珈琲を飲みながらゆっくりと時間を過ごすことができます。
ラウンジとは別に展望デッキも設けられています。
心のこもった夕食後も大浴場に入ることができ、浜名湖の夜景を楽しむことができます。
売店には地元の名産品が揃えられています。
萬屋旅館
宿泊に訪れる人の多くから高い評判を集める心配りの行き届いた旅館です。
近くにスーパーがあって便利です。
部屋にある冷蔵庫で、買った物を保存しておくことができます。
懐かしい雰囲気を漂わせる旅館で、心から癒されます。
バスタオルやシャンプー・コンディショナーを持参をすることをお勧めします。
料理の美味しさにも魅了され、宿を出る時には感謝の気持ちで満たされます。
方広寺まとめ
水にまつわる言い伝えがある方広寺に静岡の浜名湖と、自然の凄さや雄大さを感じさせられます。
山もあるため、参拝しながら森林浴もできて心身が健康的になっていくようです。
五百羅漢が多く見られますが、思わず手を合わせる気持ちになります。
歴史的な背景に触れながらも楽しく歩くことができる参道となっています。
手作りのお香は可愛い布製のお守りのようで、大切に持っていたくなります。