熊野本宮大社
全国3000社ある熊野神社の総本宮であり、熊野を代表する熊野三山の一つです。
ご祭神は家都美御子大神、熊野坐大神、熊野加武呂乃命。
古の時から、多くの参拝者が訪れる由緒正しい神社です。
ご利益は心願成就のほか、商売繁昌、開運招福、衆災消除、無病息災、交通安全、また来世の加護もあると言われています。
また、八咫烏がこの地に降り立ったと言われる事から金運をもたらすとも言われています。
熊野本宮大社はパワースポットとしても有名で、厳かな雰囲気漂う境内にいるだけで神秘的な空気を感じるでしょう。
熊野の山の中にありますので、自然と人々の信仰が重なった圧倒的なパワーを感じる場所です。
気が引き締まり、心身の穢れが祓われるような気持になるはずです。
日前神宮 國懸神宮
同じ敷地内に2つの大社があります。
ご神体として日前神宮は日像鏡が、 國懸神宮は日矛鏡が祀られています。
これらの鏡は、天照大神を天岩戸から招き出すために最初に鋳造された宝鏡とされています。
ご祭神は天照大御神。
良縁、結婚、家内安全のご利益があると言われています。
境内は木々が生い茂り、静謐な雰囲気を醸し出しています。
華美な雰囲気ではありませんが、荘厳な空気を感じるでしょう。
「神宮」と名付けられている事からも格式が高い事がわかります。
その境内の雰囲気も伊勢神宮と通じるようなところが見受けられます。
伊太祁曽神社
木の神様、五十猛命を祀る神社です。
ご祭神の五十猛命は日本に樹木を植えて廻ったと『日本書紀』 に記されています。
また、『古事記』 では 大屋毘古神として記され、災難に遭われた大国主神の命を救った話が記されています。
このことから ”いのち神” ”厄難除けの神” として篤く信仰され、病気平癒祈願、厄除け祈願の参拝が後を絶ちません。
境内には「お猿石」と呼ばれる霊石があり、この石を撫でると首から上の病にご利益があると昔から言い伝えられています。
境内は緑が多く、緑を反射する池もあります。
男性的なパワーを感じる神社ですので、力が欲しいときにお参りすると良いでしょう。
闘鶏神社
「権現さん」と呼ばれ親しまれている神社です。
ご祭神は伊邪那岐命、天照皇大神など。
闘鶏神社という名の由来は、平家物語壇ノ浦合戦の故事によるもので、源氏と平氏の両方から熊野水軍の援軍を要請された弁慶の父であると伝えられる熊野別当湛増が、どちらに味方をするかの神意を確認するため、神社本殿の前で紅白7羽の鶏を闘わせたことによるものです。
このような由緒をもつ神社なので、勝負の神様として必勝祈願に御利益があると言われています。
ここぞという大一番の時には参拝されると良いでしょう。
熊野速玉大社
こちらも熊野三山の一つです。
熊野速玉大神と熊野夫須美大神をご祭神としています。
2004年7月にはユネスコの世界遺産『紀伊山地の霊場と参詣道』の構成資産・大峯奥駈道の一部として世界遺産登録されました。
熊野速玉大社は縁結び・夫婦円満の他、「現世」のご利益があると言われています。
境内に入ると朱塗りの美しい社殿に目を奪われるでしょう。
きらびやかでありながら風格と格式を感じさせる境内では厳かな気持ちで参拝できます。
平重盛がお手植えしたと伝わる御神木「梛」の大樹の葉はお守りとされていました。
木に祈願してから落ち葉を一枚頂きましょう。
また、摂社の神倉神社にある大きな磐座はパワースポットとされています。
階段を上る必要がありますが、ぜひお参りしてパワーを頂いてください。
丹生官省符神社
弘仁七年(816年)弘法大師(空海)によって創建された歴史ある神社です。
平成16年(2004年)7月『紀伊山地の霊場と参詣道』の一部として世界遺産に登録されました。
ご祭神は丹生都比売大神、高野御子大神、大食都比売大神、市杵島比売大神です。
参拝すれば道中の安全(導き)のご利益があるとされています。
高野山は古くから神々が住む霊場であり又、修験者の霊場とされています。
長い階段を上り辿り着く境内は静かでゆっくり参拝できます。
霊験あらたかな場で心を落ち着けてお参りしましょう。
湯浅大宮 顯国神社
延歴20年(801年)に坂上田村麿呂が紀伊國有田郡霧崎菖蒲の里に到って三神を崇敬し、大國主大明神と称して祀ったのが創建とされています。
「大宮さん」と呼ばれ、多くの氏子崇敬者から親しみと敬愛をうけています。
ご祭神は大國主命、須佐男命、櫛名田姫命、建御名方命、沼川姫命です。
ご利益は家内安全、交通安全、厄祓、商売繁昌、五穀豊穣があるとされています。
神社の鎮守の森は、昔から「一夜の森」や「暁の楓」と呼ばれ、『南紀湯浅誌』の湯浅古跡に名を載せ、古くから「神社鎮座の森なり」と言い伝えられています。
森の静謐なパワーを感じる事ができる神社です。
熊野那智大社
熊野本宮大社、熊野速玉大社とともに熊野三山の一社です。
こちらも2004年(平成16年)7月にユネスコの世界遺産『紀伊山地の霊場と参詣道』の構成資産の一部として登録されました。
ご祭神は熊野夫須美大神。
夫須美大神は伊弉冉尊とも言われ、農林・水産・漁業の守護神、縁結びの神様また、諸願成就の神としても崇められています。
そのため、熊野本宮大社は「結宮」と称され、人の縁だけでなく諸々の願いを結ぶ宮として崇拝されてきました。
緑深い山を背景に美しい朱塗りの社殿が目を惹きます。
那智の滝を神とする自然崇拝からおこった社です。
自然の力を感じ、清らかな空気の中で心静かに参拝しましょう。
三船神社
三船神社は人皇十代崇神天皇の皇女豊入日売命の創祀と伝えられ、安楽川の郷村が開かれた時以来の産土神であったと推定されています。
ご祭神は木霊屋船神、太玉命、彦狭知命です。
木霊屋船神について、木を加工して家や船が作られましたが、木の神がそのまま家屋や船の守り神になるとされたという説もあります。
参拝すれば家内安全や航海の安全のご利益があるでしょう。
入口から参道への境内は落ち着いた雰囲気ですが、社殿は朱塗りに彫刻と極彩色が施され、その鮮やかさに目を奪われるでしょう。
華麗な桃山時代の面影を感じる事ができます。
その麗しい社殿を見るだけでも価値のある神社です。