脳の構造
視床下部
自律神経やホルモンなどを制御し、恒常性を維持する。
大脳辺縁系
本能的な判断をする部分。
情動に関わる偏桃体と長期記憶を担う海馬が主な構成要素。
偏桃体では、快・不快の情動的価値判断が行われ、同時に恐怖や不安、怒りなどネガティブな感情を生み出す。
大脳新皮質
人間がとくに発達していて、理性的な行動や高度な思考をつかさどる。
ストレスがかかると最も高度な大脳新皮質で情報が処理され、大脳辺縁系の偏桃体に情報が送られる。
通常は、感情が暴走しないように、前頭前野がブレーキをかける。
慢性的なストレスは、前頭前野の機能を低下させる。
気分を左右する神経伝達物質
セロトニン
- 平常心
- 衝動の抑制
- 抗不安、抗うつ
- 覚醒
ノルアドレナリン
- 不安
- ネガティブ感情
- ストレス反応
ドーパミン
- 快の衝動
- ポジティブな気持ち
- 食や性の欲求
ノルアドレナリンは、危険から身を守るために必要だが、それが暴走しすぎないように抑制しているのがセロトニン。
ドーパミンは、快感はモチベーションを高めるために必要な要素だが、ハイになりすぎないように抑えるのがセロトニン。
ストレスが蓄積しやすい現代社会においては、ハイになり過ぎたり、恐れりせず、冷静になるためにセロトニンが重要です。
さらにセロトニンには、副交感神経を高める効果や前頭前野の活動を高める作用がある。