神奈川の建長寺は関東の禅寺の代表格

神奈川建長寺

建長寺の紹介

臨済宗建長寺派の大本山にして鎌倉五山の第一位である権威のある寺、それが建長寺です。

この寺は、1253年、つまり鎌倉時代に作られた城で、開基したのは、時の執権北条時頼です。

 

つまり、建長寺は鎌倉幕府の執権である北条氏の後ろ盾のもとに作られた寺院なのです。

そんな建長寺は、1293年に起こった鎌倉大地震に巻き込まれ、壊滅的な被害を被りました。

 

その後も何度も災害にあい、建物等を失ってきたので、今残っている建物のほとんどは、江戸時代の中期から後期に作られたものです。

なので、文化財としてそれなりの価値はありますが、国宝級というほどでもありません。

 

そんな建長寺の見所は、仏殿、法堂、唐門です。

建長寺の仏殿は、1647年に東京の増上寺にあった徳川秀忠夫人の霊屋を、移し変えてきたもので、それから350年以上この寺の参拝者を見守ってきた由緒ある建物です。

 

由緒があるだけでなく、歴史的にも貴重な建物なので、国から重要文化財に指定されています。

そんな仏殿の中には、寺の本尊である地蔵菩薩坐像のほかにも、千体地蔵菩薩立像や千手観音坐像などが安置されています。

 

本尊である地蔵菩薩坐像は室町時代に作られたもので、240センチほどの高さがあります。

これだけの高さがあると、下から上に本尊を見上げる形になるので、かなりの迫力があります。

この本尊と、それを守るように安置されている各種の仏像こそ、建長寺の中枢だと言えるでしょう。

 

それ以外にも、建長寺には法堂、唐門という建物があります。

法堂は、1814年に建てられた建物で、関東でも屈指の大きさを誇る巨大な建物になっています。

 

この法堂は、降誕会や開山忌など、建長寺にとって重要な儀式が行われる儀式の場となっています。

歴史のある木造建築物として、国から重要文化財に指定されています。

唐門は、仏殿と同じく増上寺にあった徳川秀忠夫人の霊屋から移し変えてきたもので、こちらも、仏殿と同等の歴史がある建物となっています。

 

仏殿同様重要文化財に指定されているこの門は、金色の装飾を施した非常に派手な門として有名です。

全体的に落ち着いた建物である寺の建物と比べると、非常に目立つ門になっているので、寺の境内を散策すれば、どれが唐門か一目で分かることでしょう。

 

仏殿、法堂、唐門のほかにも、竜王殿とも呼ばれる方丈などの見所がありますが、基本的には、この3つの建物と中にある仏像などを見ておけば、建長寺見学は完了したと言えるでしょう。

 

建長寺周辺のおすすめグルメ

建長寺周辺でオススメ出来るグルメスポットといえば、里のうどんといううどん屋です。

 

この店の特徴は、うどん屋でありながらバラ丼と言われる丼飯も扱っているところです。

このバラ丼というのは、厚めのバラ肉にキャベツを混ぜて、それに特製のタレをかけた丼飯で、丼グランプリで金賞を受賞した、この店の名物です。

 

里のうどんは、このバラ丼を中心に、各種うどんを取り扱っています。

うどんとバラ丼のセットメニューもありますので、両方をリーズナブルな値段で食べる事も出来ます。

 

鎌倉に、建長寺に来たなら、一度はこのバラ丼を食べてみるべきでしょう。

 

建長寺周辺のおすすめホテル

かいひん荘鎌倉

建長寺周辺でオススメ出来る宿をひとつ挙げるなら、それはかいひん荘鎌倉です。

 

このかいひん荘鎌倉は、歴史ある老舗旅館として鎌倉では有名です。

風情ある外観、旅館全体がかもし出す独特の雰囲気、そして素敵な懐石料理がこの旅館の売りになっています。

特に、この旅館の懐石料理は素晴らしいです。

 

地元で採れた新鮮な野菜と魚を使った料理は、純和風な上に、大変おいしいです。

刺身、焼き物、蒸し物と、様々な料理を食べることが出来るので、鎌倉に来たなら、この料理を一度は味わってみるべきでしょう。

そんなかいひん荘鎌倉の宿泊費は、1万5千円から2万5千円になります。

 

ホテルニューカマクラ

かいひん荘鎌倉は魅力がある旅館だけどさすがに高い、もう少し安いところに泊まりたい、そういう人にはホテルニューカマクラがオススメです。

 

このホテルは、大正ロマン的でシックな雰囲気があるわりには安く泊まれるホテルです。

宿泊費は5千円から1万4千円ほどなので、泊まる部屋によっては、宿泊費を節約する事が出来ます。

 

ホテル内にお風呂があるので、汗をかいても風呂に入れないということはありません。

宿泊費が安いうえに雰囲気がある風呂付のホテル、それがホテルニューカマクラです。

安めのホテルに泊まりたいなら、こちらのホテルに泊まると良いでしょう。

 

建長寺まとめ

建長寺は、鎌倉五山の中でも序列が一番高い、権威あるお寺です。

 

境内にある仏殿、法堂、唐門は、どれも一見の価値があります。

特に、仏教寺院の門として見るとあまりに派手な唐門、かつて徳川秀忠夫人の霊屋として使われていた仏殿は一見の価値ありです。

 

臨済宗建長寺派の大本山にして、東国の中でも歴史と権威がある寺、建長寺、お寺参りをするなら、はずすことが出来ない場所のひとつだと言えるでしょう。