出典:By Carpkazu – https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=7315328
佛通寺のご紹介
敢えて佛通寺川のほとりの地を選び建立された広島県の佛通寺は、臨済宗佛通寺派の大本山に当たります。
佛通寺川は良き山水の恵みを得られる川と考えられていたようです。
1397年に創建された後には栄枯衰退を重ねて、現在は参禅道場を持っている西日本唯一の大本山。
由緒ある寺としての風格には圧倒されるばかりです。
境内を散策と気軽に考えるにはあまりにも壮大なため、覚悟して訪れたほうが良さそうですね。
目を見張るような場所はいくつもありますが、その中でも見るべきスポットをご紹介します。
巨蟒橋(きょもうきょう)
佛通寺川に掛けられた橋。
佛通寺本寺との境で、橋を渡る前にすべての俗塵を捨て去りることを求められました。
もしも不心得者がうっかり橋を渡ろうとすると、どこからともなく大蛇が現れて食われそうになったという伝説が残されています。
山門(さんもん)
佛通寺の正門に当たります。
現在のものはオリジナルではなく再興されたものですが、威風堂々たる構えはさすがです。
二つの家紋が見られますが、一方の巴紋は佛通寺を興した小早川家の家紋。
もう一方の鷹の羽の打違いは、山門を再興した浅野家の家紋です。
大方丈(だいほうじょう)
佛通寺の本堂であり、儀式法要や法話説法の場として使われています。
この本堂は降魔殿(ごうまでん)とも呼ばれていますが、これは第三代管長山崎益洲老師筆の「降魔」の額が掛かっているから。
現在は十一面観世音菩薩像を本尊として祀っています。
童子観音像(どうじかんのんぞう)
前述の大方丈に祀られている、頭部に十の小さな顔を持つ観音像。
十の小さな顔と本体の顔を合わせ数えて十一面となり、全宇宙を隈なく見通す慈顔を表しています。
宇宙全てに影響を及ぼす広大無辺の姿のシンボルなのです。
佛殿(ぶつでん)
ここは公式的な説法問答の場である法堂(はっとう)の役割を兼ねている場所でもあります。
一番の見どころは、天井の雲龍図。龍は仏法の守護神であると共に、雲を呼んで雨を降らせる力を持つことから火難除けの意を込めたと言われています。
さて、この佛通寺を訪れるには車の力を借りなければなりません。
マイカーでの訪問を検討しているのであれば問題はありませんが、公共の交通機関を利用するのであれば電車とバスを使います。
JR山陽本線の三原駅又は本郷駅で下車した後、佛通寺行のバスで30~40分ほどかかります。
終点なので下車ポイントを間違えることはありませんが、下調べを念入りにしておいた方がいいでしょう。
佛通寺周辺のおすすめグルメ
次は、この付近で美味しいものをいただくのに便利な場所をご紹介します。
掬水は、佛通寺境内の肯心院横にあるのでとても便利な点においても魅力です。
飲物をいただいて休憩するだけではなく、焼き物や古布でできた小物、木製品など女性が好きな目を奪われてしまうものをたくさん取り扱っているので、それらを手に取り眺めながらのんびりと過ごしたくなるお店。
喫茶では店内で取り扱っている陶器でおもてなしをしてくれます。
器が素敵だと、いただく全てのものが格別に感じられるから不思議ですね。
コーヒーやお抹茶、煎茶などの飲物以外にもちらしずしやそうめん等の季節限定メニューでお腹を満たすことも可能。
掬水は毎週木曜日がお休みです。
また、営業時間が10:00~15:00と限られているので注意しましょう。
佛通寺周辺のおすすめ宿・ホテル
宿泊を伴うプランの場合には、佛通寺へのアクセスの拠点として便利な場所を選ぶのがオススメです。
星野旅館
最寄駅のひとつである本郷駅から徒歩1分の場所に位置します。
非常に家庭的なこじんまりとした造りですが、洋室和室共に完備。
周辺には食事をする場所がないのですが、食事付プランがあるので問題ありません。
予定に合わせて、朝食だけ、夕食だけと1食付にできる点も便利です。
丁寧に作られた家庭料理はこだわりの食材を用いているのが解ります。
三原ステーションホテル
もう一方の最寄駅である三原駅前にあるビジネスホテルです。
シングル仕様なので、同行者がいてもシングルでお部屋を使いたい人には使い勝手の良いホテル。
食事のサービスはありませんが、周辺には飲食店たくさんあるので困ることはありません。
また、コンビニもあるので買ってから部屋で食べるスタイルでもOK。
スタッフの対応がとても丁寧と評判です。
山根旅館
昭和の香りが強く残る素敵な和風旅館です。
食事付プランもあります。
夕食は近くの食事処を紹介するプランもあり。
三原は広島の中でもタコ料理が有名な場所。
グルメに重点を置いている人にはおススメです。
旅館で提供してくれる食事を選択することもできる点が便利です。
朝食も手作りの温かいものがいただけます。
佛通寺まとめ
ここは知名度以上に心地よい時間が流れているのでしょう。
佛通寺での時間は思いの外ゆっくりと過ごしてしまいがちなので、時間と相談しながら拝観しないと焦ってしまう事も。
特に公共の交通手段を考えている人は時間に限りが出てくるので要注意。
そして佛通寺での観光を中心に、ナイトライフも充実しているエリアでもあります。
予め知っていると、より満足度の高い滞在が叶う点がポイント。
情報収集はぬかりなく、心残りの無いよう過ごしてくださいね。