氣比神宮
氣比神宮は702年に建立された歴史ある神社です。
もともとは伊奢沙別命(いざさわけのみこと)を祀っている神社でしたが、文武天皇の勅命により6柱の御祭神が合祀され北陸道の総鎮守、越前國一之宮として、地元では「けいさん」の愛称で親しまれる神宮です。
氣比神宮のシンボルである高さ11mの大鳥居は、奈良県の春日大社、広島の厳島神社と並ぶ三大木造大鳥居として国の重要文化財に指定されています。
境内に入る前にその迫力に圧倒されます。
かつて松尾芭蕉も訪れたことでも有名で神宮の美しさを詠んだほど…。
また1300年間湧き出ている神水「長命水」は厄除けや病除けに効くと言われ、境内名所の一つとなっています。
金崎宮
金崎宮は、明治23年に尊良親王を祀る官幣中社金崎宮として創立され、のちに恒良親王が合祀されました。
境内には約1000盆ものソメイヨシノがあり桜の名所としても有名です。
また、金崎宮は知る人ぞ知る「恋の宮」とも呼ばれています。
明治時代、桜見物に訪れた男女が「花換えましょう」と桜の小枝を交換することで想いを伝えたと言われ、良縁成就のスポットとして若い男女に人気のスポットとして知られています。
また一方で、織田信長の朝倉攻めで大勝利を収めたエピソードになぞらえ、「難関突破」のご利益もあると多くの受験生が訪れる宮でもあります。
足羽神社
足羽神社は1500年以上の歴史を持ち「越前祖神」と称されている神社です。
継体天皇が大宮地の霊である朝廷宮中の守護神を祀ったことが起源で、その後継体天皇も主祭神として合祀したとされています。
鎌倉時代以降武家から厚い崇敬を集め、子孫繁栄、子授けや安産、そして商売繁盛や交通安全といったご利益もあるとされています。
歴史上にもよく登場する足羽山に鎮座する足羽神社は戦国時代の大きな歴史のうねりも静かに見守り続けてきたとも言えるでしょう。
足羽神社の御神紋「三光の紋」は大変珍しい紋なので、訪れた際はチェックしておくと良いですよ。
三國神社
三國神社はこの地を治めていた継体天皇を祀る神社として創建されたのが始まりとされていますが、明確な史料は残っていません。
現在の三國神社は1540年に板津清兵衛が高柳村から流れて来た御神体「大山咋命(山王権現)」を拾い上げて正智印に納めたことに始まるとされています。
鳥居をくぐり一歩境内に入ると、広い境内には歴史を感じさせる杉や松などの大樹が多い茂り、とても荘厳な雰囲気が漂っています。
継体天皇は子宝に大変恵まれた天皇としても有名で、安産祈願、病気平癒や家内安全といった生活平穏を祈願できる神社です。
5月に行われる三國祭は北陸三大祭の一つで、毎年山車が奉納されています。
総社大神宮
総社大神宮は桓武天皇の勅命によって建立され、越前国における総社として奈良時代から地元の人に親しまれてきた古社です。
総社大神宮は古代から厚い崇敬を受け続け、地元の人から「おそんじゃさん」の愛称で親しまれ今に至っています。
大己貴命(おおなむちのみこと)を主祭神として祀り、その他の神々を合祀しています。
春には「おはいごさん」、夏には「茅の輪くぐり」、秋の「総社まつり」などの四季折々の祭礼には多くの参拝者が全国から訪れています。
参道を歩くと大きな石造の鳥居が建つ様は往年の歴史を物語る威厳を言えるでしょう。
須波阿須疑神社
須波阿須疑神社は715年に建立されたとされる古社で、池田郷の村々の総社として尊崇を受けてきた神社です。
もともと池田郷の地元神として信仰されていた大野手比賣神、建御名方命を主祭神として祀っています。
諏訪の神である建御名方命は5世紀にこの地に移り住んだとされており、あずきの神である大野手比賣神は特産である小豆の生産信仰と深く関わっているとされています。
御神木は社伝にも出てくる「稲荷の大杉」で、荒魂大杉大明神とも称されている北陸一の大杉です。
重要文化財指定の県内最古の本殿は簡素でありながら、今もその荘厳さを感じさせる存在感となっています。
厄除けや家内安全、豊作祈願の神社として親しまれています。
若狭彦神社
若狭彦神社は、上社である若狭彦神社と下社の若狭姫神社を合わせて上下宮、もしくは若狭国一宮とも呼ばれる神社であり、平安時代に名神大社として記載された歴史をもつ格式高い古社です。
715年に創建された上社では彦火火出見尊(ひこほほでみのみこと)を、下社では豊玉姫命(とよたまひめのみこと)を祭神として祀っています。
若狭彦神社は昔から畳や敷物業の神として信仰されており、インテリア業界の関係者から崇敬を集めています。
一方、若狭姫神社は安産や育児に霊験があるとされています。
荘厳な空気が漂う境内には女性の参拝者多いこともあり、秘かなパワースポットとして注目されている神社でもあります。
紙祖神岡太神社・大滝神社
紙祖神岡太神社・大滝神社は約1500年の歴史を持つ伝統ある神社として権現山の頂きに鎮座している神社です。
神体山でもある権現山の頂上付近に建立された上宮である奥の院には岡太神社と大滝神社の本殿が並び立っており、ふもとに建つ下宮である里宮から成り立っています。
重要文化財に指定され有名なのは下宮の里宮です。
紙漉きの業を伝えた川上御前を紙祖の神として祀っているのは国内唯一紙祖神岡太神社だけです。
越前和紙の名産地として名高いこの土地の人の両社への信仰は厚く、紙漉きの伝統を守り続けています。
毎年5月に行われる春の例大祭「神と神の祭り」は有名で全国から多くの参拝者が訪れますよ。
恵比須神社
恵比須神社は「若狭ゑびす」として知られる718年創建された神社です。
もちろん、御祭神は「恵比寿大神」。古くは奈良時代から漁業の神様として、また商売の神様として信仰を集める神社として福井県内でも人気の高い神社です。
神社で売られている「ゑびす飴」は恵比寿大神がこの飴によって成長したとされるご利益のある飴と言われていることから、子供の守り神としてのご利益もあるとされています。
若狭湾を望むように建つ、神社のシンボルでもある鮮やかな朱塗りの鳥居は町の中でも一際目を引きます。
毎年春に行われる祭事「ゑびすまつり」には多くの家族連れで賑わうことでも人気の高さが伺えます。
加多志波神社
加多志波神社は創建の年代は不詳ですが、古くから三里山麓の杉小立の中にある氏神様として地元と人から崇敬されてきた古社です。
御神体は鎌倉時代に作成された父鬼、母鬼、子鬼の3面からなる追儺面で、大正時代に雨乞いを雨乞い祈願をしたところ慈雨が降ったとも伝えられています。
3面一具として伝えられており、国の重要文化財にも指定される秀作の面です。
加多志波神社では毎年2月11日に行われれる「おこない」といわれる神事が有名で、餅を撒いて厄払いをするとされています。
この神事に伴って年に一回だけ、ご神体である3面の追儺面が公開されています。
この一般公開に合わせての神社参拝がオススメです。