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浄土宗善導寺のご紹介
このお寺は、昔は井上山光明寺と呼ばれていました。
そこに聖光上人が、この地で浄土宗開祖の法然上人の「念佛の教え」を広めました。
源平の合戦後、中世へと時代が転換していく中、聖光上人が開山となり、13世紀初めに善導寺として新たにその歩みを始めました。
現在では浄土宗の大本山として、又九州の浄土宗の拠点、念佛の根本道場としての役目を果たしています。
浄土宗は鎌倉で念佛の開祖法然上人により、始まりました。
聖光上人は、この法然上人の直弟子であった為、「浄土宗の二代様」とも言われています。
聖光上人は、1162年北九州市で香月城城主の甥として産まれました。
生母は出産時に落命した為、上人は後に産屋の後に吉祥寺を建立しています。
幼少時に出家し、後に法然上人と出会って弟子となって8年後、九州に下って48もの寺を創建したのです。
著書に「松田井念仏授手印」等があります。
1238年、77歳で入寂し、死後仁孝天皇から「大紹正宗国師」の号を賜りました。
境内
本堂(国指定重要文化財)
善導寺は度々戦火の為に焼けました。
現在の本堂は1786年に建てられたもので入母屋造、本瓦葺の建物です。
屋根の上には葵紋が5つ並んでいますが、これは石高500国であったことの標です。
勅使が来られることを想定して建築されたと言われ、御排口の柱が4本並んで立っています。
これは、中央を勅使が、左側を左大臣、右側を右大臣が酸者並んで昇殿出来るように配慮されたもので、非常に珍しい造りです。
本尊(阿弥陀如来)
本尊は鎌倉時代の作で、像高90.3cmあり金箔が施されています。
向かって左に勢至菩薩、右に観世音菩薩が侍して、弥陀三尊の形式になっています。
阿弥陀如来は極楽浄土の仏様で、「南無阿弥陀仏」と唱える民衆を極楽へ導いて下さいます。
大木魚
1866年柵の大木魚は本堂外陣南東にあります。
一見の価値有りの大きさです。
鐘堂(しょうどう)
1791年に建築されました。
梵鐘は口径122.4cm、重さは750kgもあります。
今でも朝夕の6時に衝かれています。
第二次世界大戦の折、一般のお寺は鐘を供出しなければいけませんでしたが、この鐘はその難を免れ、昭和33年に県の重要文化財に指定されました。
大楠、菩提樹、桜等
広い境内の中には沢山の草木類があり、四季それぞれの姿を美しく見せています。
中でも樹齢800年と言われる大楠は県の指定天然記念物に指定されています。
同じく県指定の天然記念物が菩提樹です。
お釈迦様が悟りを開かれたのが菩提樹の下であったことから信者にとっても大切な樹です。
善導寺周辺のおすすめグルメ
ル・ボヌール 善導寺店
小さなスイーツのお店です。
でも、ボリュームはたっぷり。
クレープが人気で、ブリュレのクレープも表面はパリッと、中にはアイスクリームが、と美味しさが口に広がります。
お腹に余裕が無い場合は2人で1つが丁度良いかも。
季楽櫨山
日本料理と手打ち蕎麦、懐石料理もが頂ける「季楽櫨山」は、大自然に囲まれた古民家風の建物と美しいお庭を楽しめるお店です。
手打ち蕎麦も美味しいですが、季節の食材を丁寧に調理しています。
平日限定のセット「楓」は1,900円で、出来立ての豆腐、前菜、お刺身、蕎麦と女性が好むメニューです。
魚国
割烹、小料理屋さんです。
名前の通り海鮮料理やすっぽん、うなぎが食べられますが、ランチは1,000円以内でトンカツ定食やチキンカツ定食などもあります。
善導寺周辺のおすすめホテル
料亭旅館 山水荘
食事に地の素材を使っているので美味しいと評判です。
古い宿ですが、それだけに日本家屋の良さと広い和風庭園の素晴らしいさを味わう事が出来、のんびり出来ます。
駐車場もあり、従業員は皆親切です。
価格がビジネスホテル並みなので、リーズナブルだと思います。
旅館 錦水
元々料亭だったと言う事で、食事が美味しいと評判です。
コース料理もお客様の食べる速さに合わせてサーブしてくれます。
お風呂には赤ちゃん用の椅子が用意してあったり、大人用の布団しか頼んでいなくても、赤ちゃん連れにはもう1枚布団を敷いてくれたりと、従業員の気が効く所も人気の様です。
湯の坂 久留米温泉
古い旅館ですが、温泉が天然かけ流しで、泉質も良いので肌がスベスベになると好評です。
かけ流しなので、湯の花が浮いていることもあります。
部屋は広く、綺麗です。
昭和の雰囲気が味わえるのを楽しみに来るお客様も。朝食が少し足りないという人もいますが、夕食が美味しいと評判です。常連客も多い宿です。
善導寺まとめ
浄土宗の大本山善導寺。
東京ドームと同じ広さを持つ境内の中は美しい自然で溢れています。
又、宝物館もありますから、お寺の歴史を知る上でも、聖光上人の業績を知る為にも是非見学することをお薦めします。
聖光上人直筆の授手印も見ることが出来ます。
本堂では極楽へ行けるように、阿弥陀如来に念仏を唱えてみましょう。