円覚寺のご紹介
老いも若きも時を変えて訪れたくなる鎌倉。
円覚寺は、その鎌倉に位置する臨済宗の大本山です。
名前はよく知っているという人も円覚寺の読み方を誤ってしまう人がいるのですが勘違いしていませんか。
正しくは「えんがくじ」と読みます。
円覚寺という名前は鎌倉時代の後半、建立された際に土の中から石箱が出てきて、中から大乗経典の円覚経が発見されたことから名付けられたと言われています。
また、ここには無学祖元禅師の法話を聞こうとたくさんの白鹿が集まったというユニークな逸話が語り継がれているのです。
ここを訪れる際には公共の交通機関がオススメです。
鎌倉滞在中の人気のスポットということもあり、交通渋滞に嵌まると身動きができなくなってしまうほど。
予約不可の駐車場も大変混雑するので、JR横須賀線の北鎌倉駅を利用するのが最も簡単な訪問の仕方です。
特に四季を通じて花が見ごろとなっている時期は混雑を覚悟してほうがいいでしょう。
北鎌倉を利用すれば、駅から徒歩一分ですから迷うことはありません。
それぞれの建立物が堂々たる風格を帯びた境内の見どころをご紹介します。
三門
三門の下を潜り抜けるということは、様々な煩悩を取り払い涅槃・解脱の世界へと導く仏殿へと歩みを進めること。
ここから仏殿へと進みます。
仏殿
御本尊が祀られている場であり、座禅会を行う場所でもあります。
関東大震災で倒壊してしまう憂い目に遭いましたが、その後再建されました。
選仏場(せんぶつじょう)
一段と慎ましい雰囲気の建物ですが、ここは修行僧のための座禅道場として使われています。
居士林(こじりん)
選仏場の奥まで足を延ばすと居士林が見えてきます。
居士とは在家のまま禅の修行を行う者のことで、居士林は禅を志す在家修行者の為の専門道場として使われています。
元々は、柳生流の剣道場として使っていたものを移築したもの。
現在は学生座禅会や土曜座禅会などが行われて、初心者にも広く門戸を開いている場所です。
舎利殿(しゃりでん)
かの源実朝公が収めたお釈迦様の歯が祀られています。
中国から伝えられた様式を今に伝える最も美しい建立物として国宝に指定されました。
これらの建立物と並びたくさんの人が楽しみにしているものが美しく咲き誇る花々です。
年が明けて暫くすると梅の花。続いて白木蓮。
そして桜の花が咲き、初夏になれば紫陽花。
決して絢爛豪華とは言えないお寺ではありますが、これらの名脇役によって更に魅力ある観光地となっています。
円覚寺周辺のおすすめグルメ
さて円覚寺に行ったら思わず立ち寄りたくなる場所をお教えします。
まずは、鉢の木。
円覚寺に程近く、精進料理がいただける和食のお店です。
動物性の食材を一切使わないという本格的な食事が楽しめます。
定期的に献立が変わるので、度々訪れてもその都度別の美味しさに出会えるはず。
あまり堅苦しくないカジュアルな食事が希望ならば、ぬふ・いちがオススメです。
ご存知、鎌倉野菜を用いて作ったヘルシーメニューをいただきます。
イチオシはスープカレー。
ローカロリーを謳っていても確かなボリュームで満足間違いなしです。
一休みするだけなら、りせっとかふぇ北鎌倉店に行ってみましょう。
よく冷えたスムージーは身体にも心にも優しい味がします。
薬膳スープなどのランチメニューもありますが、テイクアウト可能なので古都鎌倉を歩きながら味わうのもまた格別です。
円覚寺周辺のおすすめ宿・ホテル
宿泊は鎌倉駅まで出ると便利です。
鎌倉mori
Hotel鎌倉moriは、鎌倉駅から徒歩1分。
中華の食事が自慢のホテルです。
鶴岡八幡宮に続く参道沿いなので散策するには賑やかで楽しいエリア。
鎌倉観光の中心に位置しているので、予定によっては早めに荷物を預かってもらったりするのも一案です。
月の宿
鎌倉駅前ゲストハウス月の宿も前述のホテルに負けず劣らず立地が良い事で評判のホテルです。
ドミトリーエリアと個室に別れているので好みに合わせて使い分けることが出来ます。
ドミトリーエリアは女性専用なので心配ありません。
個室は男性もOKで、広々とした窓が気持ちの良い滞在を約束してくれます。
かいひん荘鎌倉
かいひん荘鎌倉は、由比ヶ浜の駅から徒歩1分です。
また鎌倉の大仏様まで徒歩15分の場所です。
大正ロマン漂う純和風旅館ですが洋室もあります。
大浴場でゆっくりと汗を流した後にいただく会席料理は品よくお腹にちょうどいいボリューム。
江ノ電に乗って旅をするのに最適なお宿です。
KKR鎌倉わかみや
KKR鎌倉わかみや(国家公務員共済組合連合会鎌倉保養所)は、海岸まで歩いて2分という立地で人気です。
部屋から眺める海の景色に思わずうっとり。時間を忘れてしまいそう。
インドアプール、サウナ、テニス、カラオケと楽しみ方も充実しています。
円覚寺まとめ
とにかく一年を通して観光客が絶えない鎌倉、そしていずれのガイドブックにも欠かさず掲載されている人気の円覚寺。
人の集まるスポットだけにランチ場所や宿泊の予約は早めの行動を心掛けましょう。
歩くことでより堪能できる場所ですから、歩きやすい仕度での観光が一番です。
そして、思わず撮影をしたくなるような絵になる場所ばかりですが、三脚の使用を断っているところも少なくありません。
素敵な思い出を残すためにもマナーを大切に。